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Twitterを買収したイーロン・マスク氏は、CEOに就任して以降、ドナルド・トランプ氏や差別発言などでアカウント凍結されていた複数のアカウントの凍結を解除しています。マスク氏による凍結解除は「マスク氏が設置を予告していた『凍結解除評議会』を通さずに行われている」ということが指摘されていたのですが、新たにマスク氏が凍結解除の判断基準が自身の価値観に依存していることを示すツイートを投稿し波紋を呼んでいます。





話題となっているマスク氏のツイートは、マスク氏に対して「アレックス・ジョーンズ氏をTwitterに戻す時が来ました。なぜそうしないのですか?」というユーザーからの質問に端を発しています。ジョーンズ氏はSNSやラジオを用いて「サンディフック小学校銃乱射事件はデタラメだ」といった陰謀論を繰り返し拡散していた人物で、その発言内容を理由に2018年8月にはYouTubeアカウントを停止され、2018年9月にはTwitterもジョーンズ氏のアカウントを凍結していました。





上記のような質問に対してマスク氏は「私の1人目の子どもは私の腕の中で亡くなりました。私はあの子の最期の鼓動を感じました。私は、子どもたちの死を利益や政治、名声に利用する人物には容赦しません」と回答しました。





マスク氏による回答ツイートには「言論の自由は、マスク氏がそれを嫌う場合にのみ問題となるようです」「私はジョーンズ氏のことはクソだと思っているが、マスク氏は『イーロン・マスク・ポリシー』を形成しているようです」といった、一連の凍結解除がマスク氏の価値観に依存していることを指摘するコメントが数多く寄せられています。また、「(アカウント解除についての)意志決定を行うためのプロセスが必要だと思います」という凍結解除の明確な基準や委員会の設置を求める声も挙がっています。





なお、マスク氏はTwitterの買収直後に「幅広く多様な視点を備えたコンテンツモデレーション評議会を設置する」「評議会の招集前にコンテンツに関する重大な決定や、アカウントの復活が行われることはない」と述べていましたが、複数のアカウントの凍結解除が報告されている記事作成時点でも、評議会が設置されたという声明は発表されていません。