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AI・サービスロボットの分野で高度人材育成を手掛ける株式会社アールティは、AI関連技術の教育を推進するためエヌビディア合同会社のパートナー企業(Jetson Education Partner)としてアールティ製のロボットとエヌビディア製のAIコンピューティングプラットフォーム「Jetson Nano」をはじめとするJetsonプラットフォームを掛け合わせた「ロボットエンジニア教育サービス」の提供を開始することを発表した。

Jetson Education Partnerとは:
Jetsonを活用したAI教育、さらにエヌビディアが行う Jetson AI Certification(認定制度)などを軸にして、教育機関に対して教育プログラムやカリキュラムをカスタマイズして展開していく提携のこと



●エッジAIが手頃な価格で普及、教育の需要も高まっている
世界中でIoT時代が到来しているなか、従来のIoTでは機械学習や予測処理などの高度な処理を外部のサーバに任せる「クラウド AI」が一般的だったが、デバイスの高性能化などにより現場に近いデバイス(エッジデバイス)で高度な処理を行う「エッジ AI」の普及が進んでいる。エッジ AIの導入によって処理のリアルタイム性が高まり、ロボット化や自動運転車などへの応用が期待されている。
近年は「Jetson Nano」などのエッジ AI向けデバイスが手頃な価格で普及し、エッジ AIを使った機械学習、画像処理などの研究を始めやすくなった。それに伴いエッジ AI を用いた教育の需要も高まっている。
アールティは「Robot as Body for AI」を掲げてAIのボディとしてのロボットを開発している。AIの研究開発に適したロボットやロボットを使った教育サービスを提供するアールティが、エッジ AI 向けデバイスの普及を進めるエヌビディアとパートナー企業になることで、エッジ AI とロボットを掛け合わせた研究開発・教育を推進していく。


●教育サービスの内容
アールティはロボットとROSを組み合わせて学べる教材、教育サービスの提供に力を入れている。2020年11月からは「Jetson Nano」をメインボードに採用した小型二輪移動ロボット「Jetson Nano Mouse」(ジェットソンナノマウス)を教材とし、ロボット制御とROSを学べるハンズオンセミナー「ROS ロボット入門講座−AI 関連ソフト×Jetson Nano Mouse−」を定期開催する。まずは11月25日(水)10時〜17時に開催する。定員は10名。


Jetson Nano Mouse
同セミナーは機械学習、画像処理のソフトをロボット実機で動かしたい人や、今までソフトウェア開発中心だったがロボット開発も始めてみたい人を対象としている。セミナーの期間は1日間で、価格は1名につき30,000円(税抜)。なお、Jetson Nano Mouseは別料金(77,000円、税込)。


セミナー実施のイメージ

Jetson Nano Mouseとは:
メインボードにエヌビディア製の「Jetson Nano」を採用した小型二輪移動ロボット。Jetson Nanoの処理能力を活かしたカメラ映像のリアルタイム処理など、エッジコンピューティング用デバイスの研究開発に活用できる。広角カメラ2台を車体前方に搭載しているため、両眼視差を用いた立体視も可能。細かな速度制御が可能なステッピングモータも搭載している。Python、C++、シェルスクリプトなど様々なプログラミング言語に対応している他、ロボット制御用ミドルウェアROS(Robot Operating System)にも対応している。価格は77,000円(税込)。製品にはJetson Nanoが付属しない。
関連記事:
:AIやロボット制御技術が学べる小型二輪移動ロボット「Jetson Nano Mouse」アールティが発表 広角カメラ2台搭載、ROS対応

アールティは定期セミナーだけでなく、受講者の希望に合わせてカスタマイズ可能な企業向け研修などを随時受注し、今後はJetson Nanoとロボットを使ったテーマ別の教育プログラム製作も計画している。

セミナー情報:

・タイトル
ROS ロボット入門講座−AI 関連ソフト×Jetson Nano Mouse−

・開催日時
2020 年 11 月 25 日(水)10:00〜17:00
以降開催予定(変更の可能性あり)
2021 年 2 月 10 日(水)10:00〜17:00
2021 年 5 月 12 日(水)10:00〜17:00
2021 年 7 月 14 日(水)10:00〜17:00
2021 年 11 月 10 日(水)10:00〜17:00

・対象者
・機械学習、画像処理のソフトをロボット実機で動かしたい方
・今までソフトウェア開発中心だったが、ロボット開発もしてみたい人
・ROS で小型二輪移動ロボットを動かしてみたい人
・手持ちのJetson Nanoでロボットを動かしてみたい人

・セミナーの特徴

■AI×ロボット:
機械学習や画像処理などの AI 関連ソフトとロボットを組み合わせた開発のヒントが学べる
■ハンズオン形式:
講師の操作画面やロボットの様子を実際に見ながら、手元でロボットを動かして技術を習得
■ウェブセミナー:
Microsoft Teams を用いたオンライン開催のため、職場・ご自宅から参加可能

・受講料
1人 30,000円(税抜)
※校費・公費払いにも対応 ※Jetson Nano Mouse の代金は含まれない

・定員
10名(最少催行人数:3名)

・講師
佐藤大亮氏(アールティ 現役エンジニア)

・主催
株式会社アールティ

・教材
・解説スライド
・Jetson Nano Mouse 本体価格 70,000円(税抜)※Jetson Nanoは別売

●セミナー開催にあたってのメッセージ

リリースより引用:

近年、セキュリティや速度の観点から「エッジ AI」が注目され、機械学習や画像処理の技術を用いたエッジ AI 向けシステム開発の需要が増加しています。その発展としてロボットへの導入も期待されています。
しかし、これまでソフトウェア開発を得意としていた方がエッジ AI 向けシステムとしてロボット開発をする際には、既存のソフトウェア技術をロボットのアプリケーションとして導入するのが難しいという声をお聞きします。「まずは既存ソフトウェアをロボット実機で動かしてみたい!」という方へ向けて、ROS 対応の小型二輪移動ロボット「Jetson Nano Mouse」を教材にしたウェブセミナーを開催します。
ROS(Robot Operating System)は、ロボット開発において、開発の手軽さやライブラリの豊富さから注目されています。エッジ AI 向けシステムのひとつの実現方法として ROS とロボットを使った開発をはじめてみませんか?



(山田 航也)