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米国ボストンダイナミクス(取り扱いはソフトバンクロボティクス)の犬型ロボット「SPOT」は誕生以来、良くも悪くも常に注目の的だ。犬型ロボットは車輪等を使った自律型ロボットや自動運搬車と比較して、階段を上ったり斜面を移動したり、障害物を超えたりなど、イヌに近い走破性を持っている点が優れている。



米国ボストンダイナミクスが開発した四足歩行ロボット「SPOT」

●ロシアのチェルノブイリ原発でテスト歩行

最近では、ロシアのチェルノブイリ原子力発電所事故の立ち入り禁止区域に「SPOT」が入り、データ収集を行うテストが嫉視されたことが報道された(10月26日)。



■ Chornobyl NPP :



●野球の応援

また、PepperとSPOTがコラボして合計20台のロボットでソフトバンクホークスを応援する動画も話題になった。(再生約20万回)



■ Boston Dynamics "Spot" and Softbank Robotics "Pepper" Collaborative Robot dance :



技術開発先行で作られたロボットがどのように活用されていくのか、多くの人が注目していると言えるだろう。

●アルテックがロボットOS「SPOT用Clearpath ROSパッケージ」販売開始

上の活用事例とは無関係だが、本日、アルテックはカナダのClearpath Robotics社と連携し、「SPOT」にROS(Robot Operating System)を搭載した「SPOT用Clearpath ROSパッケージ」の販売を開始すると発表した。



■ Introducing the Spot ROS Package:



●SPOT用Clearpath ROSパッケージの特徴

アルテックによれば「SPOT用Clearpath ROSパッケージ」は、導入が簡単なこと、拡張性が高いことなどの特徴がある(下記)。これにより、特異でユニークな犬型ロボットの実践活用が促進されることが期待される。

迅速なスタート:

SPOT用Clearpath ROSパッケージは、ROSを搭載しているため、新しいインターフェースを学習したり独自のROSドライバーを開発したりしなくても、すぐに動作可能な点が特徴。5つのオンボードカメラを通してオドメトリ(距離)、画像、点群データおよび追加のペイロードデータ等、すべてのオンボードセンシングデータストリームにアクセスできる。

拡張性:

SPOTには、専用のコンピュータ、電源、通信インターフェース、フレキシブルなペイロードマウントシステムが付属されており、ROSがサポートする様々なセンサーやコンポーネントを簡単に統合することができる。IMU、追加カメラ、レーダー、LIDAR、マニピュレーター(Kinova Gen3LiteやHEBIアーム等)、カスタムペイロードを統合することで、SPOTを顧客の用途に合わせて完全にカスタマイズすることができる。

導入支援:

経験豊富なインテグレータとROSエキスパートチームが、顧客の用途に適したペイロード構成(拡張オプション機器類)を選択し、SPOT用Clearpath ROSパッケージのセットアップをサポートしてくれる。同社が従来から取り扱っている自律走行車両と同様、ROS対応のSPOT用Clearpath ROSパッケージには、初期サポートとセットアップドキュメントが付属しているので、研究やアプリケーション開発を容易に始めることができる、としている。

様々な利用用途:

SPOTは、階段や屋外の起伏の多い場所を歩行できるだけでなく、屋内の狭い空間も歩行可能な小型4足ロボット。建設の進行状況の監視、放射線検出監視、環境モニタリング等、様々な研究開発や産業用途で使用することができる。



●技術仕様とアクセサリー

技術仕様:



アクセサリー:





(神崎 洋治)