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運用面の複雑さや環境の制約なく活用できる新機能を搭載したガイドレスAGVが、200万円を切る価格で発売される。
株式会社Doogは、2020年10月6日、今までのガイドレスAGVの概念を覆す新機能、メモリトレース(特許出願技術)を搭載した新製品「サウザーベーシック」を同年10月26日より販売開始することを発表した。
このメモリトレースは、これまでのガイドレスAGVの様に特別な技術者や管理者も、PCやタブレット等による地図データの編集作業を必要としない。もちろん専用ツールの操作や、ネットワーク設定など特別な知識も必要ないという。毎月の維持管理やサポート費の費用負担もなく、パッケージ製品として、買ってそのまま使用できる自動走行ロボットを、200万円を切る価格(RMS-10B1(JP6)の場合)で購入できることを主眼にリリースされる。
「簡単導入」「自由自在」「多様環境対応」をコンセプトに、現場の幅広い要望に応えた同製品は、これまで予算や導入までのインテグレーション・運用面の複雑さ、環境の制約でガイドレスAGVの導入を断念してきた現場に最適、とする。
なお、同ロボットは、2020年10月21日から23日まで開催される、第3回名古屋ロボデックスの同社ブースにて、先行して実機を確認できる。

●サウザーベーシックの基本機能と特徴
サウザーベーシックは、手動操作機能と自動追従機能、メモリトレース機能を基本機能として搭載している。

・手動操縦機能
本体に搭載されたジョイステックを操作することでサウザーベーシックを誘導することができる。

・自動追従機能
ワンタッチで人や物を追従することが出来る。ビーコンなどが必要なく、追従ボタンを押すだけで、正面にいる人や物を追従する。

・メモリトレース機能
記憶させた経路を自動走行。メモリトレースは、教示再生と呼ばれる自律走行技術に分類される同社オリジナル方式であり、地図と経路の構築は作業者が歩くだけで可能。速度や一時停止、外部機器制御などを同時記憶できる。
自動走行させたいルート上を人がサウザーベーシックを操作して誘導するだけで、サウザーベーシックが周囲の風景を記憶し、自動走行のためのデータを簡単かつ短時間で生成。多くの現場にて誰でも自由自在にコースセッティングが出来るため、ルート変更にも現場の作業者が対応できる。



サウザーEシリーズとサウザーベーシックの違い:
現行モデルのサウザーEシリーズとサウザーベーシックの台車フレームやモータは共通のため、駆動力やタイヤの特性、内蔵電池の種類、積載重量、牽引力などの基礎的ないくつかの性能は同一だ。しかし、サウザーベーシックに標準搭載の「メモリトレース」は、サウザーEシリーズに標準搭載の「ライントレース」に置き換わるものではなく、それぞれの特性に合う現場/運用での利用が必要だ。
なお、サウザーEシリーズへのメモリトレース機能の搭載も提供準備中だ。搭載予定のメモリトレースでは、視野角360°の長距離センサを現場に合わせた高さに追加することや、システムインテグレータが現場データの確認、ルート設計、運行システムとのネットワーク連携などをすることで、サウザーベーシックを超えるソリューションを実現する。


■【動画】メモリトレース搭載【サウザー】ベーシック 新登場!:

■【動画】メモリサウザーEシリーズ PV:


●製品ラインナップ
サウザーベーシックは2機種あるが、型番と価格の違いは補償内容の違いのみ。少しでも安く購入し、まずは色々な現場で試したい人向けと、長期運用が見込まれる場合や、オンサイト修理を希望する人向けの2つの展開となっている。

2機種共通保証内容・備考:
※保証範囲における修理は自然故障の場合に限る。
※消耗品(タイヤ・バッテリー・モーター)の交換作業は有償。
※上記価格は本体のみであり、各現場でのカスタマイズや検証は含まない。
※価格はメーカー直販価格であり、予告なく変更される場合がある。


▼ RMS-10B1(JP6):

・価格
1,980,000円(税抜)

・保証内容
・6ヶ月保証
・修理はセンドバック修理

▼ RMS-10B1(JP6):

・価格
2,420,000円(税抜)

・保証内容
・5年間のオンサイト修理が標準
・日本全国どこでも同じサービスを受けられる(離島は除く)

 

●想定利用シーン
同ロボットは、積載や牽引、追従や自動帰還による運搬、日々変化する作業での汎用的な運搬、巡回移動除菌など、様々な利用シーンが想定できる。

●工場や倉庫内での積載や牽引
サウザーベーシックの基本的な使用例。重い荷物を、手動操縦・自動追従・自動走行(メモリトレース)で運搬。牽引にも対応しており、幅広い現場で使える。


●サービス現場(ホテル手荷物、会場設営)での追従・自動帰還による運搬ロボット
例えば、ホテルマンが同ロボットの追従機能を利用することで、たくさんの荷物を客室まで一度に運べるため効率化が図れる。また、重い台車を押すことによる疲労軽減などホテルマンの労働環境改善にもつながる。


●農業現場で日々変化する作業での汎用的な運搬ロボット
例えば、作物の収穫時に同ロボットを追従させることで、自由なルートを通って重い作物をたくさん一度に運ぶことが可能。また、メモリトレース機能を使うことにより、繰り返し作業では、自動で往復して作物を運ぶことで無人運搬をすることができる。農薬散布時、同ロボットに農薬やバッテリーを載せ追従をさせることで、作業者は重い農薬を担ぐ必要がなくなり、農薬散布が手軽になる。さらに同ロボットへカメラを搭載することで作物の育成観察も可能だ。


●巡回移動除菌ロボット
消毒液や農薬を同ロボットが自動走行(メモリトレース)で散布することにより、人が入れない危険な場所でも安全に繰り返し作業を行うことができる。


●RFIDの庫内棚卸ロボット
RFIDの読み取り装置とサウザーベーシックの自動走行(メモリトレース)を組み合わせることで無人での読み取りが可能になる。


●サービス現場での多彩な使用方法
サウザーベーシックは、作業現場のみだけでなく、モップ装着による店舗内の自動清掃ロボットや広告、集客アップのためのアピール巡回ロボットとしてなど、公共空間での運用にも適している。


●サウザーベーシック購入の流れ
サウザーベーシックには下記2つの購入方法がある。

●買ってそのまま使いたい、必要なカスタマイズは自身で行いたい場合
個別の現場向けサービスは付帯せずに、物販として機器を購入して、そのまま使用可能。サウザーベーシックとその付属品の組み合わせや、必要なカスタマイズを自身で行え、色々なカスタマイズも自分で実施できる。カスタマイズ例:「荷台にネジで柵や棚などの構造を固定し荷物を積載しやすくしする」「牽引金具を自作し、牽引したい台車(かご車など)にピッタリな金具を製作・選定する」など。
なお、同社でのカスタマイズの請負業務は行っておらず、カスタマイズに起因する箇所の修理は保証外となる。

●自身の現場向けの運用や機器の構成を一括で相談したい場合
周辺機器の組み立てや、カスタマイズ、オリジナルの周辺機器の相談、その他、効果検証や24時間稼働、システム連携をしたいなどのご要望にお応えするためにインテグレータ販売事業者の紹介が可能だ。同社と契約しているインテグレータ販売事業者は、ユーザーの要望を実現するための各現場向けの様々なサービスを有しており、多くの相談に応えられる。

▼ 第3回名古屋ロボデックス ロボット開発・活用展:

・会期
2020年10月21日(水)から23日(金)

・会場
ポートメッセなごや

・ブース番号
10-38(第2展示館)

・備考
※オンラインブースへの来場・商談も可能
※登録用リンクより事前アポイントがとれる

・公式サイト
https://www.robodex-nagoya.jp/ja-jp.html

(ロボスタ編集部)