ジヨン役のチョン・ユミ
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 『新感染 ファイナル・エクスプレス』のチョン・ユミとコン・ユが夫婦役を務めた映画『82年生まれ、キム・ジヨン』(10月9日公開)から、チョン・ユミ演じる妻の豹変ぶりにコン・ユふんする夫が愕然とするシーンの本編映像が公開された。

 韓国で社会現象を巻き起こし、日本でも異例のヒットを記録した同名ベストセラー小説を基にした本作。韓国の82年生まれの女性で最も多い名前である“ジヨン”という名を持つ平凡な主人公(チョン・ユミ)の半生を通して、女性の生きづらさを浮き彫りにしていく。

 『トガニ 幼き瞳の告発』『新感染』に続く3度目の共演にして、初めて夫婦役でタッグを組んだチョン・ユミとコン・ユ。些細なことがきっかけで夫婦喧嘩をしてしまった夫のデヒョン(コン・ユ)はソファで居眠りをするのだが、その眠りから覚めたあとの展開を収めた映像がこのたび公開された。

 映像の冒頭では、缶ビールを開ける音で目を覚ますデヒョンがアップで捉えられている。音のした方に目をやると、そこにはお酒を飲まないはずのジヨンがテーブルで晩酌をする姿が。デヒョンは普段とは異なる様子に戸惑いつつも、静かにジヨンに声を掛けるのだが、なんとジヨンは先輩スンヨンとしてデヒョンに「ジヨンがつらそう」と告げる。別人のような彼女の姿に戸惑い、衝撃を受けるデヒョン。心配して一人で精神科医のもとを訪れるデヒョンの姿も確認できるが、果たしてジヨンの身に何が起こったのか気になる映像だ。

 キム・ドヨン監督は、3年ぶりのスクリーン復帰となったコン・ユとデヒョン役について「妻のことを愛してはいるのだけれども発病する前は特に問題意識を持っていない普通の夫だったのではないか、という話をしました。愛しているけれども大切な人の状態に気付けていない。そういうリアルな演技が必要なのではないか、そのニュアンスというのを映画の中で表現できれば」と話していたという。(編集部・吉田唯)