開成コーポレーション(帝国データバンク撮影)

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 (株)開成コーポレーション(TDB企業コード:270141654、資本金2億4200万円、埼玉県ふじみ野市清見2-1-11、代表武田宏氏、従業員100名)は、10月31日に「株式会社開成コーポレーションは本日をもって一切の業務を停止し、破産手続き申し立てを行う予定です」とする告知を掲示した。

 当社は、1970(昭和45年)10月創業、72年(昭和47年)8月に法人改組した木造建築工事業者。埼玉県西部地区、特に東武東上線沿線において高い実績を残してきた業者で、主力の木造建築工事の請け負いや、一部不動産賃貸も手がけていた。ふじみ野市の本店のほか、春日部市、熊谷市などに支店を開設し、近時は県内15カ所に展示場を設けるなど積極的な営業を展開。また、日本住宅保証検査機構(JIO)より登録ビルダーの認証を受けるほか、日本地域開発センターが主催する「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」の受賞を複数回受けるなど品質面でも高い評価を受け、ピーク時の93年7月期には年売上高約81億円を計上していた。

 しかし、以降は住宅需要の低迷や県内外のハウスメーカーとの競争激化で業績が低迷、2018年7月期は年売上高約40億5200万円にまで減少していた。営業拠点開設や運転資金に伴う金融機関からの借入金が高水準に達しており、毎期黒字を計上していたものの、厳しい資金繰りを余儀なくされていた。

 負債は2018年7月期末時点で約45億9900万円。