沖縄県内各地で2017年1月12日の13時ごろから霰(あられ)が降ったと、ツイッター上などで話題になり、琉球新報電子版なども同日付で報じている。

常夏の国というイメージがある沖縄だが、2016年1月24日に観測史上2回目となる降雪が確認されるなど、近年は冬になると寒くなっていることを示す観測データも少なくない。今回はどのような状況だったのだろうか。


沖縄に霰(あられ)が降り注いだ?(画像はイメージ)

氷の粒の報告が次々と

1月の沖縄の平均気温は17〜20度弱とされているが、1月12日は13度程度とかなり冷え込んでいたようだ。そんな中、ツイッター上で霰が降ったという報告が見られ始めたのは、13時から13時30分ごろからだ。

当初は「霰か雹(ひょう)が降っているらしい」程度の未確認情報や伝聞だったが、実際に降ってきた雹の画像を投稿するユーザーが次々と現れ、事実であることが確認された。

沖縄を拠点とするプロバスケットボールチーム「琉球ゴールデンキングス」の公式アカウントは、車のボンネットに霰が降り注ぐ動画を投稿。

他にも動画を投稿しているユーザーが確認された。

投稿からは具体的に沖縄県のどのあたりで、どの程度の雹が降ったのか正確に確認できないが、13時ごろから14時ごろにかけて、1〜5分程度降ったと指摘する声が多い。

沖縄気象台に12日15時すぎ、Jタウンネットが確認したところ、「(気象台では)14時30分から1分程度、『氷あられ(透明・半透明で5ミリ以下の小さな氷の粒)』を観測した」とのことだった。特にどこかの地域に集中しているわけではないが、南部からの報告が多かったという。

「各地に雪を降らせた強い寒気の影響で、上空1500メートルが氷点下3度程度まで冷え込んでいます。そのため各地で氷あられが降ったのでしょう」

小さな氷の粒が短時間降っただけなので、何らかの被害が出たなどの報告は確認されていないとのことだった。

思わぬ冬の便りに興奮する沖縄県民が多かったようだが、沖縄県外在住と思われるユーザーからは沖縄に雹が降ったことに驚く声も挙がっていた。