昔は憧れだった日本人女性との結婚、「時代は変わったのか？」＝中国

　中国人男性は日本人女性に対して、「従順、謙遜、おくゆかしい」というイメージを抱いているとされる。こうしたイメージは中国人女性にはあまり見られない特質であり、日本人女性と結婚したい、付き合いたいという声は中国ネット上で広く見られるものだ。

　だが、中国メディアの騰訊はこのほど、「現在、日本人妻を娶るのは恐らく悪夢」と題して、現在の日本の夫婦関係を解説。中国人の日本人女性に対して抱くイメージが変わるかもしれない内容となっている。

　記事は日本の夫婦間に存在する問題を複数紹介している。その１つが「夫婦間の営み」だ。一部の報道を引用し、「性生活がない夫婦間において、女性が拒絶しているというケースが意外なことに５０％を占める」と驚きを示している。夫婦間の問題において、原因が男女比５０％であることはある意味で自然なことと思われるが、女性側に原因が半分あることを「意外なこと」と表現しているあたりから、中国人は日本人女性に対して従順で何でも受け入れる存在と考えていることが見て取れる。

　また記事は「卒婚」という言葉を紹介。卒婚とは、「結婚を卒業する」という意味だ。夫婦の関係を断ち切る離婚に対し、結婚という形を持続しながら、それぞれが自分の人生を楽しむ、という前向きなものが卒婚らしい。同居しながら卒婚というスタイルも存在するようだが、記事は卒婚について説明しつつも、女性による「前向きな選択」を言い訳とする結婚に対する裏切りであると主張した。

　最後に「熟年離婚」を挙げ、妻の方から離婚を要求する様子を説明している。そして、「熟年離婚は直接的に結婚関係を裏切る行為であり、卒婚は間接的に結婚関係を裏切る行為」と論じている。

　中国では夫婦関係においても個人主義が普通であり、妻が夫を支えるような夫婦関係は一般的とはいえないのが現状だ。そのため中国人男性のイメージする日本人女性は理想の妻の姿であり、中国では憧れとなっているのだろう。

　記事を見る限り、日本人女性に対する中国人男性のイメージは少しばかり古かったのかもしれないが、記事には「それでも日本人女性は男が車や家を所有していなくても一緒にいてくれるだろう」といったコメントが寄せられていた。中国では結婚の条件として、不動産や自家用車を所有していることを挙げる女性は少なくない。財産のない男とは結婚しないということだ。そのため中国人男性の結婚にかかる費用は年々上昇しており、金銭的負担の苦しさを吐露する中国人男性は少なくない。（編集担当：村山健二）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）