経営再建中の三洋電機<6764>の野中ともよ会長は27日、都内で講演し、これまでの充電池の弱点を克服した次世代型の新商品を近日発売することを示唆した。11月1日に発表する。

 野中会長は「しばらく経つとまた充電し直さなくてはいけない。買ってもすぐに使えないなど、いろんな不便があった」と指摘。新商品について「20世紀までの乾電池のコンセプトをガラリと変える、生活に密着した単三電池」との説明にとどめ、詳細は明らかにしなかった。

 繰り返し充電できるタイプの二次電池事業は、世界の生産出荷量の40%、国内携帯電話市場でシェア90%を占める同社の強みのひとつ。三洋は9月28日、同事業と産業機器、携帯電話・デジカメを「コア三事業」と位置付け、経営資源を集中させる再建計画を打ち出している。【了】

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