東日本を中心に総合スーパーなどを展開するイトーヨーカ堂<8264>は17日、三井物産<8031>との共同出資で「株式会社モール・エスシー開発」(MSC)を設立したと発表した。物品の販売に加え、地域住民の生活に必要なサービスを提供する、大規模ショッピング・モールなどの開発を行う。

 出資比率はイトーヨーカ堂が60%、三井物産が40%で、資本金は1億5000万円。東京、大阪、名古屋などの大都市圏を中心に開発を進め、海外ブランドや高級アパレル店舗だけでなく、映画館や医療施設、託児所などの機能を総合的に持つ店舗展開を目指す。担当者は、「まだマーケットリサーチの段階で具体的な計画などは決まっていないが、『最初に器ありき』ではなく、生活のニーズを満たすケアステーションにしたい」と話した。【了】