中国メディアの騰訊科技は8日、サムスンのフラッグシップスマートフォン「Galaxy S6」の予約状況が非常に好調だと伝え、「サムスンに復活の兆しが見え始めた」と論じた。(写真は騰訊科技の8日付報道の画面キャプチャ)

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 中国メディアの騰訊科技は8日、サムスンのフラッグシップスマートフォン「Galaxy S6」の予約状況が非常に好調だと伝え、「サムスンに復活の兆しが見え始めた」と論じた。

 記事は、サムスンがアップルの次世代「iPhone」に搭載されるチップ生産を担当する可能性があること、およびスマホラインナップの整理を行ったことを挙げ、サムスンがスマホ市場で「反転攻勢」に出る可能性があり、中国メーカーが主導権を持つローエンドスマホ市場でも善戦できるだけの環境が整ってきたとの見方を示した。

 さらに、サムスンがこのほど発表した決算報告では2015年第1四半期の営業利益は減収になったとする一方、減少幅は緩やかになってきたと指摘。さらに、市場調査会社IDCのアナリストの発言として、サムスンのスマホ「Galaxy S6」の予約が好調であることは「ハイエンドスマホ市場に参入したいと願っている中国メーカーにとって脅威となる」と指摘した。

 また記事は、世界的な金融グループであるBNPパリバのアナリストの発言を引用し、サムスンが2014年に苦境に直面した理由は「製品に魅力が足りなかったこと」とし、「Galaxy S5」は前モデルと大きな違いを作り出せなかったとする一方、韓国メディアの報道として「サムスンはすでに世界中で2000万台のGalaxy S6を出荷した」と伝え、4月10日に国内外で一斉に発売されると報じた。(編集担当:村山健二)(写真は騰訊科技の8日付報道の画面キャプチャ)