試合 :ブンデスリーガ 第25節
開催日:2014年3月15日
結果 :マインツ勝利
スコア:「2−4」
得点者:ポランスキ フィルミーノ チュポ・モティング サラー 岡崎慎司×2


【 マインツ 】

FW      チュポ・モティング    岡崎慎司
MF         ク・ジャチョル
MF    パク・チュホ ガイス モリッツ
DF ディアス  ノヴェスキ  ベル  ポスペフ
GK           カリウス

FW           岡崎慎司
MF  チュポ・モティング     マリ     ミュラー
MF        モリッツ  サラー
DF パク・チュホ ノヴェスキ  ベル  ポスペフ
GK           カリウス


マインツもホッフェンハイムも「4−3−1−2」で、マインツよりも前3枚の動きが良かったホッフェンハイムがいきなり立ち上がりにPKを獲得する(但しPKは失敗)など、この試合も前3枚の機能性の低さで苦戦するかな、という感じだったが、それでも前半は何とか守備陣が踏ん張り、スコア「0−0」で前半を折り返す事ができた。しかし、この試合のマインツは試合の入りが悪く、後半4分にはCKから、後半7分にはミドルシュートで、立て続けに2失点してしまう。という事で、2点のビハインドとなってしまったマインツは、後半14分、ガイスとディアスに代えてミュラーとサラーを入れ、システムを「4−2−3−1」へと変更。

マインツの「4−3−1−2」が機能しない理由というは、簡単に言えば2つあって、1つには、チュポ・モティングとク・ジャチョルがあまり起点となれていない、岡崎しかあまり起点となれていない、という事なのだが、2つには、前の3枚に流動性が無い、という事で、チュポ・モティングと岡崎は左右が逆の場合もあるが、この試合で言えば、最前線の左にチュポ・モティング、最前線の右に岡崎、2列目の中央にク・ジャチョル、という形がずっとそのままで、ほとんどそこに流動性が無く、やはりそれだと相手にとっては守りやすくなってしまう、という事がある。しかし、「4−2−3−1」というシステムにしてからはそこが変わった。

まず1つには、チュポ・モティングが左SHの位置に移動したので、相手のチュポ・モティングに対応する主な選手が右CBの選手から右SBの選手へと変わり、この相手の右SBの選手はチュポ・モティングの動きに上手く対応できておらず、後半22分、右サイドからクロスに対してゴール前へと飛び込んだチュポ・モティングが決めてマインツが1点を返す。更には、スコア「2−2」の同点に追い付いた後の後半30分には、チュポ・モティングが個人技で縦に突破して、そのチュポ・モティングからのクロスを岡崎が豪快なヘディングで決めてマインツは逆転するのだが、この時には右サイドのミュラーが左サイドまで来ていて、相手の右SBの選手がそのミュラーに対応したためにチュポ・モティングがフリーとなり、という事が失点の引き金だった。

それから、マインツの攻撃が良くなった理由としては、やはり、ク・ジャチョルをマリに代えた、という事もあって、得点の決まり方は幸運な感じだったが、そのラストパスを出したのはマリだったし、ボールをむやみに持ちすぎない、強引に自分でシュートを狙いすぎない、ポジショニングが良い、周囲と連動しながら動ける、というマリは岡崎やミュラーとの相性が良くて、ハッキリ言って、チュポ・モティングとク・ジャチョルという、自分でやりたがりの選手を2人同時に同じユニットの中でピッチに立たせるのは厳しいと思う。岡崎との連携を取ろうとするところが出てきて、チュポ・モティングは少し変わりつつあるが、ク・ジャチョルはまだ厳しい感じがする。