国会議長の王金平氏、国民党党籍取消処分/台湾

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(台北 11日 中央社)与党国民党は11日の党規律委員会で、王金平立法院長(国会議長)が野党議員の依頼を受け司法に介入していたとして王氏を党籍取り消し処分にした。

検察当局は今月6日、会計法違反などの罪に問われた野党議員の無罪判決に対して検察が上訴しなかったことをめぐり、王氏(=写真左)が法相らに上訴をしないよう違法に働きかけていたと発表した。これを受け馬英九総統(=右)は「司法の独立を侵した重大な事件だ」と王氏を強く批判、党の規律委が開かれる前の記者会見で「党籍取り消し以上の処分を下さなければ司法の精神が踏みにじられるのを黙認することになる」と述べていた。

国民党の党則では党の処分に不服がある場合、処分決定通知が届いた日から20日以内に申し立てをすることが可能で、司法介入疑惑否定の王氏は11日午後、不服を申し立てる意向を示した。

今回の問題の背景には馬総統と王氏との権力争いがあると伝えられており、処分が確定した場合、王氏は14年間務めた国会議長の座を失うことになる。

(編集:荘麗玲)