2012年の年間最優秀監督選出の投票で、マケドニア代表FWゴラン・パンデフがレアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督に票を投じたという主張を、FIFAが否定している。

パンデフはスペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督ではなく、モウリーニョ監督に投票したとしているが、マケドニアサッカー連盟の公式文書が彼を困らせるかもしれない。それによると、パンデフは1位にデル・ボスケ監督、2位にマンチェスター・シティのロベルト・マンチーニ監督、3位にユルゲン・クロップ監督を選んでいるというだ。FIFAが発表しているリストとまったく同じである。

FIFAは、騒動が続く場合、すべてを公にすると保証している。問題となっている投票には、マケドニアサッカー連盟の印も押されており、同連盟の事務総長や代表キャプテンのサインもあるそうだ。

一方、FIFAの選出に不正があったとするモウリーニョ監督の主張に対し、デル・ボスケ監督は「子供の遊びだ」とコメント。次のように続けている。

「私は彼の発言を心配していない。彼の言葉に腹を立ててもいない。でも今は、もっと重要なことがあるんだ。私はチームのことを考えなければいけない。我々は選手たちやメディアと良い関係にある。それは犯罪ではないだろう。どうして関係を悪くしなければいけない? 我々がやるべきは、サッカーや代表にまつわるすべての要素をまとめることだ」

「私の問題ではない。我々がここにいるのは、素晴らしい、新しくなったピッチで、フィンランドと戦うためだ。我々が心配しなければいけないのは、フィンランドのことだよ」

一方、グアテマラサッカー連盟の会長で、FIFAのスポーツマンシップ・社会責任委員会のメンバーであるブライアン・ヒメネス氏は、この件について次のように話している。

「モウリーニョが言ったことは無責任だ。どういう行動を取るべきか、見てみよう。この人物は、票が操作されたと言っているんだ。彼の発言を検討し、やるべきことを見てみる。そういうことを彼が言いたかったのだということが分かれば、我々は必要な措置を取るだろう」

ヒメネス氏はデル・ボスケ監督の受賞について、「彼が正しい勝者だ」と語った。