「最優秀監督の投票には不正があった」。レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督が、ポルトガルのテレビ『RTP』のインタビューで、FIFAにこう指摘した。モウリーニョ監督やペップ・グアルディオラ監督とのレースを制し、スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督が受賞した年間最優秀監督賞のことだ。

各国の代表監督やキャプテン、ジャーナリストによる投票について、モウリーニョ監督は「透明性が欠けていた。FIFAはこの不正を知っている。存在していたことを知っていて、避けることをしなかった」とコメントしている。

モウリーニョ監督は授賞式に出席しなかったが、このことについても、「後悔? していない。正しい選択だった。1、2、3人と連絡してきて、『あなたに投票したけれど、記録された票は違った』と言ってきたから、私は行かないことに決めたんだ」と話した。

これに対し、FIFAは「最優秀監督賞の投票リストは正しいもの」と反論している。

一方、元バルセロナ監督のヨハン・クライフ氏も、モウリーニョ監督を批判した。決してうまくいったことのない2人。クライフ氏は『カデナ・コーペ』で、モウリーニョ監督についてこう話している。

「彼はとても優秀な指揮官だ。だが、サッカーをやったことがないのが分かるだろう。何かが足りない。それが目に見える。サッカーをやったことがある者なら、いくつかのディテールからそれが分かるんだ。モウリーニョにはとても優れた選手たちがおり、彼らからもっと多くを引き出せるかもしれない。だが、彼らにどんな自由が与えられているかを見る必要がある。例えば、(ルカ・)モドリッチは素晴らしいクオリティーを持っているが、どういうプレーをさせるかによるところが大きいんだ」

クライフ氏は、グアルディオラ監督がバイエルン・ミュンヘンに行くことを選んだことにも言及した。

「驚かないよ。彼はアツい環境と出会えるだろう。やりやすいだろうね。私がどう思っているか、彼は知っている。彼がどう思っているか、私は知っている。彼には、完璧な決断をしたと伝えたよ」

「(ズラタン・)イブラヒモビッチがバルセロナで失敗したこと? バランスの問題だ。船にキャプテンは一人だけで、2人はいない。それぞれが自分の任務を知る必要がある」