日本時間11月14日、オマーン・マスカットで開催された、W杯アジア最終予選第5戦=日本代表×オマーン代表の一戦は、日本が2-1で勝利を挙げた。長友佑都、決勝点をアシストした酒井高徳、それを決めた岡崎慎司ら主要メンバーのコメントは下記の通りだ。

長友佑都
「後半もクロスは(本田)圭佑のところを狙って上げたました。相手も後半はカットしてきたのですが、狙いとしてはよかったと思います。僕たちは勝ちにいってましたし、引き分けでは満足できませんでした。ここで満足していたら僕たちの成長は止まるんで、すべて勝つつもりで。世界で戦えるようなパフォーマンスを見せたいと思っていますし、もっと危なげなく勝ちたかったというのがあります。もちろん厳しいのはわかっていましたし、自分たちがトップレベルだったら、たとえばスペインが今日のオマーンと対戦したらもっと点差は開いていたでしょうから、それが世界レベルだと思ってやりたいと思っています。(今日の左MFは岡崎選手でしたが)よかったと思います。岡崎とはあまりやる機会がないので、まだまだ修正点はありますが、香川がいない分、僕がどんどんドリブルして相手を引きはがそうと思っていました」

――オマーンの対策は、6番を左サイドの対策として起用していたそうですが。
「そうですか。でもこのレベルでは差を見せつけないと――。差を見せつけないと僕の夢は叶いませんから。まだまだ自分の実力には満足できないのでもっと努力しないといけないと思います。インテルというビッグクラブでプレーしているだけあって、世界に行っても名前は知られるようになりましたし、それは光栄ですけど、まだ全てにおいて満足できないです」

細貝萌
「出た後に監督から指示を受けていたのは、もっと真ん中に留まっていてくれということでした。すごく難しい時間帯でした。押し込まれて、相手のロングボールが増えてくる中に入るので。ボランチで自分みたいなタイプの選手はそういう場面でこそ出番があると思います。逆にリードしているときよりも出番の可能性があるので。2点も3点もリードしている場面での出場の可能性はそんなにないですから。入るときに難しさはありますけど、それが仕事でもありますし、与えられたことをしっかりやりたいと思います」

酒井高徳
「あまりきちんとしたボールが出なくても、あそこは上げないと。それをボールを持ったときに意識してできたのがよかったと思います。僕だけ暑くて試合には入れなくて、そこが課題でした。20分でもきつかったので90分出た人は本当にきつかったと思います。夜合流して1日でやっている人もいるので、すごいと改めて思います。(岡崎選手が決勝点を決めたのは)本当にうれしいですね。このコンビでゴールを決めたのは初めてなので。間にさりげなく一人いましたが(笑)。そこで決めてくれてもよかったのですが(笑)。でも、自分のボールを岡崎さんが決めてくれたのには縁を感じます。本人はどう言うかわからないですが。止めてくれと言うかもしれないですけど」

――聞いて見るよ。
「はい、よろしくお願いします」

岡崎慎司
「日本のアジアでの戦いは、まだまだ相手を圧倒していないので課題はまだ残っているのですが、最低限の仕事はできているかと思います」

――酒井高徳選手がクロスを岡崎選手が決めたのに縁を感じると言っていました。
「(にっこり笑って)シュツットガルトでそれをやろうと言っているのですが、代表が先でよかったです」

遠藤保仁
――右足のアウトサイドでのタッチはシュートですか? それともボールを流した?
「急ぎ足で通っていこうとしていたのが(振り返ってにやりと笑って)流しです」(とスーっと、通り過ぎた)

吉田麻也
――難しいゲームでした。

「はい……まさに」

――失点のとき、本当に悔しそうでした。
「1つ前のファウルもそうですし、少し自分に当たったので……。この何試合か自分に当たって入る試合が、代表でもそうですし、サウサンプトンでもあって、非常に残念です。今日は、今までの代表の中で個人的には一番よくないと思います。チームとしては厳しい状況で勝点3を取れたのはとてもよかったと思いますし、中東での試合は内容よりも勝点3のほうが大事だと思いますが、個人的なパフォーマンスに関しては……満足のいく試合ではないです」

川島永嗣
「難しいゲームになったと思いますが、勝ち切れたというのは自分たちにとっても自信になります。失点した後に盛り返して勝てるというのは大きな力だと思いますし、これを次のアウェイゲームにつなげていきたいと思います。こういうアウェイゲームだったら、アクシデントでの失点というのはあると思いますし、ああいう失点の仕方というのはしょうがないのですが、どういう形でも自分としては失点するのは悔しいですし、今日はチームメイトに感謝したいと思います」

――あの失点はどうすれば防げるのですか?
「GKにとって味方が前でかぶったりとか、ちょっと触ったりとか、触りそうで触れなかったりというのは難しいのですが、ただ、それでも最後の最後で自分が壁になれば防げたと思うし、そういう意味でもアクシデント的に見えてもまだ防げた部分はあったと思います」

――あのときの壁に対する指示は?
「壁は完全にシュートに備えた作り方でした。あとはボールが入ってきたときにクリアするのか、クリアできなかったらその後ろを自分がカバーするという、そういうところだったと思います」

高橋秀人
「ボールに触れませんでした。出るときの指示はありませんでした。3人のボランチになるようにということだけですね。試合に出たい気持ちもあったし、ピッチに立ってチームの勝利に貢献したかったので数分でも立てたことは僕にとって大きな財産になったと思います。勝ててよかったです」

前田遼一
――勝ったけれど悔しそうな表情です。

「そうですね。あまりプレーできなかったので。ただ、実力がなかったです。お疲れ様です(と、これまでで一番淡泊なコメント)」