フランスU-21代表でボルドーに所属するFW、ガブリエル・オベルタン(20)のマンチェスター・ユナイテッド移籍が濃厚になっている。6日、レキップ紙が報じた。

 ボルドーのトリオー会長は、「マンチェスターが彼をほしがっており、ガブリエルがあれほどのクラブでやれるとしたら、我々もうれしい。時期を見て正式に発表する」と語った。

 オベルタンは3年前に17歳でデビュー。同世代ではベンゼマ(レアル・マドリー)やベン・アルファ(マルセイユ)と並び称されるテクニックをもつが、限りのある出番でなかなか結果を出せず、まだ才能の開花には至っていない。08-09年シーズンの後半はロリアンに半年間の期限付きで移籍したが、前半よりやや出番が増えたとはいえ、15試合(うち先発6試合)出場で1ゴールにとどまった。

 オベルタンには、マンUのほか、インテル、ACミラン、アーセナルら錚々たるクラブが関心を寄せているという。ビッグクラブで競争がさらに激しくなるのは間違いないが、大きく成長を遂げるにはまたとないチャンスだ。

 出番に恵まれないフランスの若手が国外のビッグクラブから引き抜かれたケースには、パリ・サンジェルマンからリバプールに移籍したダビッド・エンゴグ(20)の例がある。フランスU-21代表でオベルタンのライバルでもあるエンゴグは昨シーズン、プレミアリーグで2得点をマークし、飛躍が期待されている。