オランダ代表のMFアリエン・ロッベンに、再びチェルシー退団の可能性が浮上している。今オフにキャプテンのDFジョン・テリーが契約延長に合意し、MFフランク・ランパードも契約更新が濃厚と伝えられているチェルシーだが、ロッベンとの交渉はいまだ暗礁に乗り上げた状況。今夏の移籍マーケットではレアル・マドリーへの移籍が噂されるなど、23歳のオランダ代表の去就は未だ不透明だ。

 この状況に、ロッベンの代理人を務める実の父、ハンス・ロッベンがチェルシーとの交渉についてコメント。一部報道で、クラブ側から提示された週給9万ポンド(約2200万円)の条件を拒絶したと報じられたことについて、「その金額だったらサインしていただろう」と語り、今夏の移籍も辞さない姿勢を示した。

「アリエンが週給9万ポンドの条件をオファーされたという話を聞いたが、そんな事実はない。そんな条件を提示されていたら、恐らくサインしていただろう。実際、チェルシー側から提示された条件は、“契約”と呼べるような代物ではなかった。我々の満足する条件でなかったから、断りを入れたまでだ。現時点で、アリエンがレアルへ行く可能性が無いとは言えないし、このまま残り2年の契約を全うする可能性もある。現時点で言えるのはそれだけだ」

 実父による怒りのコメントにより、再び今オフの退団する可能性が浮上したロッベン。リヨンからMFフロラン・マルダが加入するなど、ライバルの増加で出場機会が減少する可能性も高いが、指揮官のジョゼ・モウリーニョ監督は、新シーズンにウイングの存在を重視するするシステムの採用を明言しているだけに、難しい決断が迫られている。果たして、ロッベン親子が選ぶのは、チェルシーか、それとも新天地への挑戦か…。