DS No7 E-テンス(2) 好奇心くすぐられる新世代 アクティブスキャン・サスの効果鮮明 航続距離740kmはクラス最高水準
線形的で直感的なアクセルレスポンス
DS7から世代交代となった、DS No7。バッテリーEV版とハイブリッド版の両方が展開されるが、英国で選ばれる割合は前者の方が高いだろう。
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今回試乗したのは、そのEV版のNo7 E-テンス 245ps。最高出力は数字通り245psで、ブーストモードを起動すると280psまで利用できる。0-100km/h加速は7.8秒がうたわれるが、実際はもっと活発に感じられた。

DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ(欧州仕様)
アクセルレスポンスは、線形的で直感的。パワフルなEVで見られる、粗野なホイールスピンもなく、力強く速度を高めていく。静寂性にも優れる。
回生ブレーキは、ステアリングホイール裏のパドルで3段階に調整可能。ワンペダルドライブ・モードも別に用意され、速度管理しやすく思えた。また、ワンペダルドライブ時は、パーキングブレーキのオートホールド機能が有効になる様子。
効果が明らかなアクティブスキャン・サス
EV版では、ハイブリッド版より車重は535kgから696kgも重くなる。だが、締まりのある身のこなしは、それを感じさせない。
ドライブモードは、ノーマルとエコ、ポーツ、コンフォートの4種類。最後のモードでは、路面状況を読み取りサスペンションが制御される、オプションのアクティブスキャン・システムが有効になる。

DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ(欧州仕様)
この効果は鮮明で、標準のサスペンションでも充分快適ながら、乗り心地は一層スムーズ。刺激的な操縦性ではないものの、姿勢制御と快適性のバランスは絶妙といえる。なお、EV版ではリアがマルチリンクだが、ハイブリッド版はトーションビームになる。
短時間ながら、145psの1.2Lハイブリッドにも試乗したが、市街地では不満なし。6速ATが鋭くなる、スポーツモードも選べる。小さくないボディだけに、エンジンの高域を多用しがちなことは否めず、0-100km/h加速は10.4秒でやや息苦しいけれど。
740kmの航続距離はクラス最高水準
電費は、試乗車のカタログ値で6.1km/kWh。航続距離740kmはクラス最高水準にあり、メルセデス・ベンツGLC エレクトリックを上回り、BMW iX3へ迫るほど。ハイブリッド版の燃費は17.5km/h前後で、こちらも悪くはない。
電動パワートレインの制御電圧は400Vで、急速充電は最高160kW。800Vのシステムを採用する競合ほど、速くはない。

DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ(欧州仕様)
トリムグレードは、パラスがエントリー。アクティブスキャン・サスペンションなどを選ぶには、エトワールを選ぶ必要がある。トップグレードは、ラ・プルミエール。No8と比較すると、割安な価格設定にあるようだ。
好奇心くすぐられるクロスオーバー
強みといえる部分が少なくない、No7。特に、路面に応じて制御されるサスペンションが叶える快適性は素晴らしく、ステランティス・グループの中でも際立つ存在にある。多くのライバルと一線を画す、好奇心くすぐられる仕上がりにある。
No8より、広く受け入れられやすいDSでもある。先代の成功を、うまく引き継ぐのではないだろうか。

DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ(欧州仕様)
◯:魅力的な新しい選択肢という立ち位置 高級感あるインテリア
△:コスパではドイツ製ライバルを超えない ハイブリッド版はやや非力
DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ・パラス(欧州仕様)のスペック
英国価格:5万3090ポンド(約1115万円)
全長:4660mm
全幅:1900mm
全高:1630mm
最高速度:189km/h
0-100km/h加速:7.8秒
航続距離:740km
電費:6.1km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:2138kg
パワートレイン:永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:97.2kWh(NMC)
急速充電能力:160kW(DC)
最高出力:280ps(オーバーブースト時)
最大トルク:34.9kg-m
ギアボックス:1速リダクション/前輪駆動

DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ(欧州仕様)

