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 元日本ヘビー級王者で、東洋太平洋クルーザー級6位の但馬ブランドンミツロ(31=TMK)が30日、大阪市内でスパーリングを公開。同級王者のムヘタル・マイヘムト(30=中国)に挑むタイトルマッチ(7月11日、大和アリーナ)へ向け、最高の仕上がりをアピールした。

 西オーストラリア州ヘビー級王者のルイス・クラーク(23)を相手に、本番さながらの8回に及ぶスパーリング。ミツロはラストのゴングが鳴るまで、手数を出し続け、軽快にフットワークを使った。

 「調子は右肩上がり。以前との変化?ラウンドを重ねても、手数が少なくなるんじゃなくて、逆に出る感じ。(試合の)中盤以降でも、踏ん張れる力を作れたのかな、と思います」

 手に入れた無尽蔵のスタミナが新しいスタイルを可能にする。5月12日のカード発表後、ジムの先輩にあたる亀田和毅(34)のもとで戦えるためのフィジカルトレを敢行。普通のロードワークだけでなく、階段上りやダッシュ、さまざまな距離走にトライし、ヘビー級とは雲泥の体力がついた。

 ボクシングの技術では、ディフェンス力が飛躍的に向上。「前なら1発もらったら、2発返せばいいやみたいな感じだったけど、この階級ではジャブ一発でも倒されるし、その危険さも敗戦の中で学んだ」。心技体で、但馬ブランドンミツロは変わっていた。

 東洋太平洋のベルトがかかる一戦とはいえ、陣営は「通過点」としか見ていない。目指すのは、あくまで世界。「もちろん、足下をすくわれないようにしないといけない」と警戒しながら、ポスト「7・11」へ目を向ける。

 「ベルトを獲れば、世界ランキングが見えてくる。僕の階級(クルーザー級)で一番評価されているベナビデスチャンピオン。そこに対してのモチベーションがすべて。日本のボクシング史上、ミドル級までしか世界王者がいない中で、僕がそこを超えて、(7・11は)国内の伝説になるための試合だと思っています」

 見果てぬターゲットは、WBAスーパー、WBO世界クルーザー級統一王者で、WBA&WBC世界ライトヘビー級統一王者、世界3階級を制したデビッド・ベナビデス(米国)だ。夢は大きい方がいい。重量級の景色を変えてみせる。