義烏のグローバルデジタルトレードセンタ

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2026年6月25日、中国メディア・界面新聞は、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会特需に沸く浙江省義烏市の業者が自主設計やAI活用で自前のブランド力を高めていると報じた。

記事によると、W杯北中米大会の開催に伴い世界のスポーツ用品の巨大工場と呼ばれる浙江省義烏市が活況を呈しており、義烏税関のデータで今年1〜3月のスポーツ用品および設備の輸出額が前年同期比12%増の28億3000万元(約670億円)に達した。

現地では従来の受託加工からオリジナルの設計や自主的な公式IPライセンス取得という高付加価値モデルへの進化が起きている。スポーツ用品メーカー、義烏市民颯体育用品有限公司の責任者である陳紹美(チェン・シャオメイ)さんが設計した記念サッカーボールは、ここ数カ月で10万個を超えるヒットを記録したという。義烏のグローバルデジタルトレードセンター

また、カーテン・布製品メーカーの浙江蓓蕾布芸有限公司の2代目経営者である駱添楽(ルオ・ティエンルオ)さんが公式IPライセンス分野へ参入した。駱さんは人気チームの公式ライセンス商品の生産を通じて低価格競争からの脱却に成功したといい、記事は「ブランド付加価値を重視する若手経営者の共通認識の表れだ」と評した。

さらに、現地では人工知能(AI)によるデジタル変革も進んでおり、画像制作時間の劇的な短縮や翻訳ツールによる海外顧客との直接商談などが実現していると紹介。光学機器メーカー、義烏市澳翔光電有限公司の責任者である熊燕珍(シオン・イエンジェン)さんは、AIツールの活用により設計コストを圧縮し新製品のリニューアル効率が大きく高まったと明かした。

記事は、現地企業が米AmazonなどのクロスボーダーECからの急な追加注文への対応に追われているとしたほか、SNSでの発信を通じて個人ブランドを構築し大会後も見据えたビジネス基盤を強化する経営者も出てきていると報じた。(編集・翻訳/川尻)