脳科学者の茂木健一郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「みんないろいろ言うけど、結局、実質しか意味がないよね」を公開した。「実質ではないことの準備や、周りの整頓みたいなことばっかりやっている」と、形式にとらわれがちな世の中の風潮に苦言を呈した。

茂木氏は動画内で、多くの人が実質的な意味のない作業に時間を費やしていると指摘。その典型例として「打ち合わせ」を挙げ、「本当に意味がない」とバッサリ切り捨てた。書類を見れば1分で終わる内容にもかかわらず「30分ください」「1時間前に来てください」と要求される現状に疑問を投げかけ、実態は雑談になっていると痛烈に批判した。

さらに、学校への入学や博士号の取得といったテーマにも言及。「学校に入るのは大事なことだと思うが、入ったからといって知識で満たされるわけではない」とし、勉強そのものは場所を問わずできると主張した。博士課程についても、論文の執筆やデータ解析といった研究の「実質」は、大学院に所属していなくても実行可能だと語った。茂木氏は、芸能人が大学の客員教授に就任するといったニュースに対しても、「側(がわ)ばかり気にして、実質的に何か貢献しているわけではない」と指摘している。

最後に茂木氏は、物事の本質である「実質的に何をやっているのか」を見極めることの重要性を強調。「世の中がそういうことがちゃんと分かるような方向に行ってほしい」と述べ、社会全体が形式主義から脱却することへの期待を込めて締めくくった。

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