阪神・佐藤輝明 「12球団本拠地制覇弾」でソフトバンクに雪辱だ!昨年日本Sで敗れた苦い記憶払拭
阪神は8日、楽天戦(甲子園)が2日続けて降雨中止となり、9日からのソフトバンク3連戦(みずほペイペイ)へ向けて博多入りした。打率・361、15本塁打、43打点でリーグ3冠王をひた走る佐藤輝明内野手(27)は、昨年の日本シリーズで敗れたホークスへの雪辱に照準。オープン戦では過去4本塁打している敵地で公式戦初アーチをかけ「12球団本拠地制覇弾」を成し遂げる。
午後3時30分、下り坂の天気を見越して楽天戦の中止が発表された。室内練習場での試合前調整を終えた佐藤輝は、クラブハウスへと引き揚げる途上で口を開いた。2日続いた中止にも、4番は泰然自若の構えを貫いた。
「しっかりいい準備をして、3連戦、福岡で頑張りたいと思う」
ソフトバンクには、昨秋の日本シリーズで1勝4敗と完敗を喫した。佐藤輝はプロ野球史上初となる「初戦から5試合連続打点」を挙げる躍動を見せ、敢闘選手賞を獲得したが、猛虎は栄冠を逃した。虎党と自身の脳裏に焼き付く苦い記憶。リベンジを果たすには、主砲の快音が欠かせない。
「そうですね。しっかり準備して、頑張りたいと思います」
宿敵撃破の放物線は、節目にも直結する。プロ6年目の佐藤輝はすでに、みずほペイペイ以外の11球団本拠地球場で本塁打を記録。昨季に23年開業のエスコンフィールド北海道で3本塁打し“王手”をかけていた。みずほペイペイドームでは、オープン戦で過去に4本塁打しており苦手意識は皆無。いざ「コンプリート・アーチ」を刻む。
もう一つ、コンプリートを懸けた現在進行形の戦いもある。それが「シーズン11球団制覇弾」だ。昨年の日本ハム戦で打ったことにより、キャリア通算での11球団制覇は達成したものの、単年で11球団からアーチをかけた経験はない。今季交流戦では日本ハム、ロッテ、西武戦で本塁打。9日からのソフトバンク、オリックス6連戦でもきっちり一発を放ち、延期となった楽天第3戦で締める――。達成なら球団では05年金本知憲、今岡誠に続く3人目。交流戦が18試合制となった15年以降では、プロ野球全体でも3人目(4度目)で球団初となる快挙だ。生粋のスラッガーにしか成し得ない“ダブル偉業”達成を、くっきり見据える。
ソフトバンクの初戦先発は大津。昨秋の頂上決戦第4戦でぶつかった際は、遊邪飛、中飛に倒れた。同戦では0―3の8回1死一、二塁の第4打席で反撃の中前適時打を放ったが、序盤に快音を響かせていれば、流れも変わっていたはず。虎も自身も、雪辱を果たす絶好の機会。2度繰り返した「しっかり頑張る」の言葉に、ウソはない。(八木 勇磨)

