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不動産投資アドバイザーの木村洸士氏が、新築アパートで満室経営を維持するための考え方と実践的なポイントを解説している。

木村氏が冒頭で強調するのは、「購入時点で勝負の大半が決まる」という視点だ。新築アパートは価格が高いぶん利回りが低くなりやすく、都心部では5%前後、郊外でも7%が出れば取り合いになるほどシビアな水準にある。それでも利回りと融資期間の組み合わせ次第で、手元に残るキャッシュフローは大きく変わるというのが木村氏の見立てだ。利回りのわずかな差と融資期間の違いだけで、毎月の手残りには想像以上の開きが生じる。

入居率の観点では、「部屋の広さ」や「外観のかっこよさ」よりも、住む人の生活動線と使いやすさが優先されると木村氏は言う。キッチンの匂いが居住スペースに流れ込む間取りや、バスとトイレが形式上は別でも事実上一体になっている構造は、入居者に敬遠されやすい。一見広く見える物件が苦戦し、収納や動線を工夫した部屋がすんなり埋まるケースも珍しくない。「使いにくさ」が空室率を押し上げている実態は、気づかれていないことが多いポイントだという。

差をつけるための内装についても具体的なアドバイスが語られる。アクセントクロスは無難すぎても目立たず、原色に振りすぎると印象が崩れる。グレーや淡いグリーンといった落ち着いた色味を採用し、黒い照明などを加えることで、費用をかけずに部屋の雰囲気を大きく変えられるという。玄関のフック1つが入居の決め手になった事例も紹介され、小さな「先読み」の積み重ねが空室率に直結する。大掛かりな設備投資より、現状回復の流れで取り入れられる工夫が効果的だと木村氏は語る。

外壁はコストを抑えつつ、ターゲット層に合ったコンセプトを大切にすべきで、高価な素材を選んでも家賃への反映は薄いと注意を促す。周辺に女性向けの施設が多ければ、外観の印象もそれに合わせた配慮が求められる。

そして満室経営の核心として挙げるのが、完成前からの空室対策だ。購入後3~6か月が勝負で、この時期に空室が埋まらないと返済が先行し、心理的な負担も膨らむ。「管理会社任せ」や「立地のせい」にしてしまう前に、経営者として自分が動けたかどうかを問い直す姿勢が、長期的な満室経営を支えると木村氏は言い切る。

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