私たちは日々、たくさんのものに囲まれて暮らしています。「キッチン用品や日用品、食品など、暮らしのアイテムは“安心のスタメン”である定番品と“気持ちが満たされるお気に入り”である愛用品を決めています」というのは、ライフオーガナイザー・ESSEベストフレンズ101エディターのきくともさん。ものを選んだり考えたりする時間と手間を手放し、お気に入りのものに囲まれた心地よい暮らしについて語ります。

定番品があると「迷い」が減り、軽やかな暮らしに

家の中には毎日の暮らしに必要な道具やものがたくさんありますが、その全部に「なぜそれを使っているか?」という理由がありますか?

【写真】お気に入りだけが並ぶインテリアの心地よい空間

片づけにお困りの人の家には「なぜそれを使っているか?」の理由が曖昧で、なんとなく使っているものや、なんとなく捨てられずに持ち続けているものがたくさんあるように感じます。

たとえば、わが家ではいつも使っている洗剤やスポンジ、フライパンなどは同じものをリピートして使っています。定番が決まっていれば、買い物のたびに悩む必要がありません。いつものものをいつもの店舗やネットショップで購入するだけ。

ものを選ぶエネルギーを減らしてくれるだけでなく、「迷う時間」がなくなることで、暮らしのなかの小さな決断疲れも減らすことができます。

「定番品」「愛用品」でものが増えない仕組みに

「定番品」「愛用品」があると、「試しに買ってみる」が自然と減っていきます。自分に合うもの、好きなものがわかっているからこそ、似たようなものをいくつももつ必要がなくなります。

収納場所もおのずと決まってきて、「ここに入るだけ」などもののもち方のルールをつくることで、ムダ買いや二重買いがなくなり、経済的にもムダがなくなります。

これは、無理にものを減らす片づけではなく、“ものが増えない仕組み”をつくるということにつながります。結果として、ものの管理がしやすく、片づけのハードルもぐっと下がると実感しています。定番品があることで暮らしにリズムが生まれて、スムーズに暮らしが回り始めます。

お気に入りが暮らしの満足度を高める

そしてなにより、お気に入りの「愛用品」に囲まれて暮らすことは、日々の暮らしの満足度を高めてくれます。なんとなく選んだものではなく、「自分で選んだ」と感じられるものがあると暮らしに軸が生まれると感じています。

自分や家族の「好き」がはっきりしてくると、「定番品」や「愛用品」は暮らしの価値観の集合体として理想の暮らしをつくる骨子に。それが毎日の心地よさに大きく影響します。ものが整うことで気持ちも整っていきます。

まずは「これ、いつも選んでいるな」と感じるものに気づくことからはじめてみてください。そのひとつひとつが、あなたの暮らしを整えるヒントになると思います。