4回1死1塁、安打を放つ大谷(手前は1塁走者・エドマン)(13日、米ロサンゼルスで)=片岡航希撮影

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 米大リーグ、ナ・リーグの優勝決定シリーズ(7回戦制)は13日(日本時間14日)、ドジャース(西地区1位)とメッツ(東3位)が第1戦を行い、「1番指名打者」で出場した大谷翔平が適時打を含む2打席連続安打、1打点と活躍し、ドジャースが9−0で大勝した。

 (デジタル編集部)

 大谷は初回の第1打席はメッツの先発、千賀滉大に二ゴロに打ち取られたが、二回の第2打席は一死二塁から、一、二塁間を抜く適時打で千賀をマウンドから引きずり下ろした。さらに四回、一死一塁で回ってきた第3打席は、3番手ピーターソンの変化球を捉えた目の覚めるようなライナーが右翼フェンスを直撃し、一塁からエドマンが生還してチーム5点目。二進した大谷の記録は単打と右翼手のエラーで、打点はつかなかったが、二死後に3番フリーマンの左前打で6点目のホームに滑り込んだ。

 この日の打席内容は千賀との2打席は二ゴロ、右前適時打、千賀の降板後は右翼フェンス直撃の単打、中飛、敬遠気味の四球。六回の中飛もシンカーをうまくすくいあげてフェンス際の最深部まで飛ばす一発だった。ポストシーズンはこの試合前まで20打数4安打、1本塁打、4打点で10三振、打率2割とバットがやや湿りがちだったが、ワールドシリーズ進出を目指す大事な初戦で、レギュラーシーズンの打棒復活を思わせた。

ユニホームを派手に汚しての活躍

 試合後のテレビ局のインタビューでは二回の適時打のことを聞かれて「その前の初回のマンシーのタイムリーが大きかった」と自分のことよりも仲間の活躍を称える気遣いも見せた大谷。第2戦に向けては「自分たちのオフェンス、仕事ができれば、しっかり点は取れるんじゃないかと思う。僕はオフェンスしかやっていないが、そこに全力で集中していきたい」と話した。

 二回には適時打後に二塁盗塁に失敗するシーンもあったが、この日はユニホームのシャツもズボンも土で派手に汚しての活躍で、チームを鼓舞した。