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 経済学者の成田悠輔氏が30日、TBS系「ゴゴスマ〜GOGO!smile〜」(月〜金曜後1・55)にリモートで生出演し、次期首相の石破茂自民党総裁が早期の解散総選挙の意向を固めたことに言及した。

 石破氏はこの日午後にも、衆院選を「10月15日公示、27日投開票」とする日程を表明する。派閥裏金事件の逆風を踏まえ、新政権の浮揚効果が見込めるうちに衆院選に臨んだ方が得策と判断した。

 新総裁選出後の会見では、解散時期について「国民の皆さんでご判断いただく材料はきちんと提供します」とした上で、「内閣支持率が高いうちに総選挙をした方が、我が党の議席もたくさん得られるし、同志の方々の議席も確保できる。与党総裁として、それも考えないといけない。とにかく国民に向かって不誠実な態度だけは取らない」と述べていた。しかし、その信念をわずか数日で、真逆にひっくり返すことになる。

 成田氏は「数日で早くもいろいろ妥協や忖度が見られるなと」と、驚きを口にした。さらに「選挙日程だけじゃなくて、経済政策なんかにもともとは金融所得課税が、みたいな威勢のいいことを言っていた。ただ株価の動き見て、“いやいやあれは検討すると提案しただけで”って、だいぶ引いちゃって、半分撤回みたいな感じになっちゃっていると思う」と、就任早々の迷走感を指摘した。

 “党内野党”と呼ばれ、自民党内の議員からは敬遠されていた石破氏だけに、「もともと石破さんって周りの空気を読まない、好き勝手なことを言いまくるキャラじゃないですか?それが既に数日でほぼ蒸発しちゃってるなという感じ」とも表現した。