きょうの現地時間夜(日本時間11日午前)に予定されているハリス副大統領とトランプ前大統領による米大統領選TV討論会は、今週最大の市場動向の1つとなり、ドルの方向性を決める鍵となる可能性があるとの指摘が出ている。

 6月下旬の前回TV討論会では、バイデン大統領のパフォーマンスが悪く、世論調査がトランプ氏に傾いたことでドル高進行の予兆が出ていた。トランプ氏が今回の討論会で勝利すれば、潜在的な関税引き上げの可能性がインフレ期待を牽引し、緩やかな財政政策と引き締めぎみの金融政策も予想されることからドル高シナリオだという。

 一方、ハリス氏勝利の場合は、財政政策が引き締めぎみになる一方、金融政策が緩和的になる可能性があることからドル安シナリオに繋がると見ているようだ。

USD/JPY 142.48 EUR/USD 1.1023 GBP/USD 1.3063

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美