静岡県伊豆市は9月10日、学校運営協議会の委員75人に対して2023年度分の費用弁償(交通費)が未払いだったと発表しました。未払いの総額は約22万円で、市は2024年9月中に支払いをする予定です。

2023年度の学校運営協議会の委員75人への費用弁償(交通費)の未払いが発覚したのは、伊豆市の教育部教育学校課です。

学校運営協議会は、学校の運営や教職員の任用に関することなどについて教育委員会や校長に意見を述べられる組織で、地域住民や保護者などで構成されています。

委員は各学校で開かれる委員会などに参加する必要があり、伊豆市は移動にかかる電車代やバス代、ガソリン代などを一定の金額で手当てしています。市内に住む委員に対しては1回あたり1300円が、市外に住む委員には2600円が払われますが、延べ167回分、合計21万8400円が未払いだったということです。

9月5日、議会の準備のため決算を確認していて、事態が発覚しました。伊豆市は2024年9月中に未払い分を支払う予定です。

伊豆市は学校運営協議会を2023年度から新たに設置しましたが、不慣れだったために支払いを失念したということです。

伊豆市の菊地豊市長は「この度の未払いに関しまして、大変申し訳なく、ご関係の皆様に心よりお詫び申し上げます。今後、庁内のチェック体制を強化するとともに、適正な事務処理に向けて万全を期して参ります」とコメントしています。