「山梨県と足並みそろえた条例を」富士山夏山シーズン終了 山梨側「入山規制」も静岡側「事前登録」にとどまる =富士山
富士山の夏山シーズンが2024年9月10日で終わり、登山道が閉鎖されました。
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山梨側の「入山規制」と静岡側の「事前登録」で対応が分かれた今年の富士登山でしたが来年の夏からは足並みを揃えることになりそうです。
<東部総局 青島悠記者>
「小山町の富士山須走口五合目です。閉山日を迎えましたが、きょうも登山客が訪れています」<登山客>
「また来ようかなと思います」9月4日まで登山者数は静岡県内3つのルートを合わせて約7万5000人。2023年と比べると94.4%で大幅な増加は見られませんでした。
また、9月8日までの遭難救助の出動件数も2023年と比べ減りましたが、死者数は2023年より4人多い6人と、過去5年で最も多くなりました。
遭難事故の原因ともなる弾丸登山や混雑を防ぐため、山梨側では、2024年から通行料の徴収や登山者数に上限を設ける「入山規制」が導入されました。
一方、静岡側は登山時間や山小屋の宿泊予約の有無などの「事前登録」にとどまりました。
冨士浅間神社でとり行われた閉山の神事。地元からは山梨と静岡で足並みを揃えることに期待する声が聞かれました。
<小山町 込山正秀町長>
「山梨県の方で入山規制があり、また時間制限もあり、入山料徴収とこんなことが今年の山では行われたということで、だいぶ変わったなと。来年については色々山梨と相談させていただいて、同じような方向で向いてくれれば」鈴木知事は、9月10日の会見で2025年の夏山シーズンからの条例による規制や通行料の徴収に向けて、国や地元の関係者との協議や現地調査を行う方針を示しました。
<鈴木康友静岡県知事>
「夜通しの弾丸登山、軽装登山などのルール・マナー違反が引き続き散見された。山梨県と足並みを揃えた条例による登山規制及び通行料の徴収を検討することといたしました」静岡県は、9月下旬以降にゲートの設置など受付の体制整備や運用コストなどの検討を進めていき、2025年の2月議会での条例の制定を目指すとしています。