GIGAZINEで連載しているフルカラーマンガ「勇者で社畜の兼業ライフ」は、異世界で魔物退治する「勇者」と日本のゲーム会社で働く「社畜」を兼業することになったクズールが大忙しでぼろぼろになるストーリーです。過去に、連載の連動企画として「あなたは自分が『社畜』だと感じたエピソードはありますか?」とGIGAZINE読者にアンケートしたところ、心が締め付けられるようなエピソードが多数送られてきたため、アンケート結果を集計してみました。

アンケート結果は数年前のものになりますので、最新版のアンケートも実施しています。当時アンケートに回答いただいた方でも、初めて作品や企画を知ったという方も、ぜひ今だから笑える話や今でも笑えない話を吐き出してみてください。

自分が「社畜」だと感じたエピソードを教えてください | アンケートフォーム



マンガ「勇者で社畜の兼業ライフ」は以下から読めます!

デスマ1「兼業、はじめました!」を読む!



最新話は以下から!

デスマ6「ボロボロで過労な余命宣告」を読む!



アンケートには、8000人以上が回答いただきました。まず「あなたは自分が『社畜』だと感じたエピソードはありますか?」という質問に対し、「はい」と答えた人は全体の14%、「私は社畜ではありません」と回答した人は86%でした。



「はい」と答えた人の年齢分布は以下のような感じ。20代後半〜40代後半にかけてがボリューム層となっています。



また、以下は男女別の割合。回答者全体の約85%が男性、約15%が女性でしたが、男性の回答者で「社畜だと感じたことがある」と回答したのは14%、女性の回答者で「社畜だと感じたことがある」と回答したのは15%と、ほとんど差は見られませんでした。



また、「社畜だと感じたことがある」と答えた人には、業種についても回答いただいています。特に多かったのはシステムエンジニアを主とするIT系の職種。また、製造業や営業職ではノルマや目標を達成できないと終了時間が延び続けたり、事務職では処理しきれない仕事を残業や持ち帰りで処理したりといった傾向で、「社畜だと感じたことがある」と回答した人が多くなっていました。そのほか、「勇者で社畜の兼業ライフ」はゲーム会社が舞台ですが、同様にゲーム関連やアニメ・テレビ制作、ウェブや3Dのデザイナーなど、クリエイター系の職種でも数多くの社畜エピソードが寄せられました。



1000件以上寄せられた社畜エピソードを、ワードクラウドで集計してみた結果が以下。特に多いのは「時間」「残業」に関する言及で、シンプルに労働時間が長く休み時間や睡眠時間をほとんど取れていない大変さを訴えています。そのほかの注目ワードは「コロナ」で、「新型コロナウイルスの流行で外出自粛中にもかかわらず、仕事の関係で出勤せざるをえなかった」といった種類のコメントも多く挙がりました。



また、労働時間・残業時間がすさまじかったり、明らかに業務内容に必要なマンパワーが足りていなかったり、理不尽な出勤や対応を要求されたりした上で、そのような労働があたりまえになってしまって辞められない現状こそ「社畜になっている」と感じる人も多い様子でした。



さらに、職種で最も多かった「IT」「エンジニア」「プログラマー」のエピソードをワードクラウド化した結果が以下。全体の集計と同様に「時間」や「残業」が目立つほか、「徹夜」「終電」といった労働時間が厳しい旨がわかります。



また以下は、デザイナーやイラストレーター、コンテンツ制作など、クリエイター系の方に回答いただいた社畜エピソードをワードクラウド化したもの。こちらも「時間」「残業」「徹夜」のほか、「泊まり」「風呂」というワードも過酷さを伝えています。また、クリエイター系の職種はフリーランスでも会社勤めでも自身の抱えた仕事を自分で済ませなければいけないというプレッシャーが大きいようで、「自分」というワードも目立っています。



「勇者で社畜の兼業ライフ」の主人公・クズールは超ブラックなゲーム会社に勤めているため、クリエイター系のアンケート結果から、ゲーム会社に限定して抜粋してみた結果が以下。やはり労働時間に悩まされている様子が見られるほか、「クライアント」「会議」「プレゼン」というように他者と密接に協力する関係で、自分ではどうしようもなく残業となってしまうケースも多いという意見が挙がっています。



次回の記事では、寄せられた具体的な社畜エピソードを抜粋して紹介していこうと思うので、ぜひお楽しみに。また、新たな社畜エピソードもお待ちしておりますので、以下のアンケートフォームやX(旧Twitter)への投稿もお願いします!

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