広島市中区の診療所で塩素ガスのようなものが発生し9人が入院した騒動で、市の保健所が立ち入り検査しました。

2日、広島市中区の透析治療などを行う中島土谷クリニックで塩素ガスのようなものが発生し、職員と患者あわせて9人がのどの痛みなどを訴えて入院しました。

市の保健所は5日午後、職員2人でクリニックを立ち入り検査しました。聞き取りでは、透析の機器を洗浄する次亜塩素酸ナトリウムと酢酸が別々のタンクに入っていましたが、どちらか一方が規定値より量が少なくなったので補充作業をしたところ、誤って混ぜてしまったとみられることがわかりました。

原因としては、2つの薬剤を入れるタンクが近くに置かれていたこと、タンクに示されていた薬剤名の表示が見にくくなっていたこと、1人で作業を行っていたことなどが考えられるということです。

市の保健所は中島土谷クリニックに対し、原因の究明と改善報告書を提出するよう指示しました。