Western Digitalが、2024年8月5日に開催されるフラッシュメモリのカンファレンスおよび展示イベント「Future of Memory and Storage Conference(FMS2024)」で、世界初となる容量8TBのSDカードや128TBの業務用SSD、16TBの外付けSSDを発表しました。

Driving AI Innovation: Western Digital Reveals New Solutions and Delivers Keynote at #FMS2024 | Western Digital

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WD announces enterprise 128TB SSD, 8TB SD cards, and a 16TB external SSD at FMS 2024 | Tom's Hardware

https://www.tomshardware.com/pc-components/storage/wd-announces-enterprise-128tb-ssd-8tb-sd-cards-and-a-16tb-external-ssd-at-fms-2024

Western Digitalは、世界初となる8TBの容量を持つ「SanDisk 8TB SDUC UHS-Iカード」を発表しました。Western Digitalによれば、この8TB SDカードは将来のスマートフォンやゲーム機、ドローン、カメラ、ノートPCで使用されることを想定して開発されており、4K・8K動画の撮影や大容量のゲームデータ、高解像度の写真などに対応するためのものだとのこと。



Western Digitalが発表した8TB SDカードはUHS-Iというスピードクラスに準拠しているとのことですが、具体的な転送速度については明らかにされていません。

また、Western DigitalはFMS2024の会場で、128TBのeSSD(エンタープライズSSD)を展示しています。「BiCS FLASH第8世代(BiCS8)」と呼ばれる技術を用いたQLC(クアッドレベルセル)のSSDで、データセンターや大規模なAI処理環境での使用が想定しているので、容量はSSDとしてはかなり大きい128TBとなっています。

さらに、FMS24のWestern Digitalブースでは、16TBのSSDが2種類展示されているとのこと。1つは世界初となる容量16TBのポータブルSSDで、もう1つは据置型の16TB SSDで、デスクトップPCに組み込むことを想定しています。いずれも概念実証段階とのことで、市場に投入されるのはかなり先のことになると思われますが、HDDと同等規模の容量でありながらHDDよりもはるかに高速なデータ転送速度と低レイテンシを実現できるため、クリエイティブな業界のプロフェッショナル向け製品としてリリースされることが期待されます。

加えて、Western Digitalは、自動車向けのSSD「Western Digital AT EN610 NVMe SSD」や「Western Digital iNAND AT EU752」、PCIe SSD信号をイーサネットに変換し、PCIe eSSDをイーサネットスイッチドシステムまたはPCIeスイッチドシステムで使用可能にする「RapidFlexインターポーザー」、BiCS8技術を使用したPCIe Gen5 NVMe SSD「0TS2531 Ultrastar DC SN861 NVMe SSD」を発表しています。



さらに、世界初の容量4TBのSDカード「4TB SanDisk Extreme PRO SDUC UHS-Iメモリカード」を現地会場で展示しました。

Western Digitalが世界初の容量4TBのSDカード「4TB SanDisk Extreme PRO SDUC UHS-Iメモリカード」を発表 - GIGAZINE