7月28日に、さいたまスーパーアリーナで開催された「超RIZIN3」。そのメインイベントで、平本蓮に衝撃の1ラウンドKO負けを喫し、29日に自身のInstagramやYouTubeチャンネルで格闘家引退を発表した朝倉未来(みくる)の去就に、注目が集まっている。

 RIZINの榊原信行CEOは7月28日、試合後のインタビューで朝倉の引退について、

「本人とも話してみないと、あれですけど、これだけのファンをドン底に突き落として、このまま終われるのかと」

 と発言。そのうえで、

「ただ、未来も休んでないため、1回、オーバーホールしてもらって。過去にいろんな選手たちを見てきた立場から言うと、このまま朝倉未来という選手は終わって、一生戻ってこない、と決められる男じゃない。終わってほしくないし、もう少し消化できたところで向き合ってみたい」

「僕は何とかこのまま終わってほしくない」

 などと語っていた。しかし、これにもの申したのが、朝倉がCEOをつとめる、1分間最強を決める格闘技イベント「BreakingDown」のレギュラーメンバーでもある瓜田純士氏だ。瓜田氏は29日にXを更新し、この件に言及。上記の榊原氏のコメントを引用しつつ、《そうやってまた終われない空気をつくるなよ》とチクリ。

《『長きに渡って盛り上げてくれてありがとう 最功労者だよ これからは我が道を歩いて欲しい』 とか気の利いた言葉は出ないのか? いつまでも金儲けに使うなよ》

 と続けて、榊原氏に苦言を呈した。このポストは、7月31日午後7時の時点で350万回以上のインプレッションを記録し、反響を呼んでいる。

 ほかにも、さまざまな格闘家や関係者が朝倉の引退発表に対しての私見を語るなか、あくまで「自分が戦うのはいったん終わり」と表明している朝倉。

 YouTubeでは、今後はUFCに参戦する弟や、自身のジムの後輩選手たちのサポートをしていくとコメントしている。

「榊原CEOの言うとおり、朝倉選手は応援していた『ファンをドン底に突き落とした』かもしれません。しかしその一方で、スター不在でかなり落ち込んだ日本の総合格闘技シーンを、YouTuberとしての活動も含め、ここまで引き上げたのも朝倉選手であり、朝倉兄弟であることをファンは知っています。今回、さいたまスーパーアリーナでの15年ぶりとなるスタジアムバージョンでの興行開催ができたのも、間違いなく、そこに朝倉選手がいたから。

 そうした功績を思えば、あのタイミングでの榊原氏の発言は、やや配慮に欠ける発言だったと言われても仕方がないかもしれません。これまでにお世話になったのだからこそ、“引き際”を応援してあげるべきだという声が集まっています」(格闘技ライター)

 YouTubeでは、海や後輩選手たちをサポートしていくなかで、「いつかまた戦いたいとなって、出ることもあるかもしれない」とも語っていた朝倉。いまはゆっくり休んで欲しい。