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『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)に登場する有名なエイリアン、グリード役を演じた俳優のマリア・デ・アラゴンが、2024年4月30日に亡くなっていたことがわかった。81歳だった。デ・アラゴンの生前のマネジメント会社Coolwaters Productionsが明らかにした。

カナダの老人ホームで逝去した。自然死だったという。

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グリードは『新たなる希望』で、カンティーナ酒場にてハン・ソロと揉め事を起こすキャラクターだ。金の取り立てのためソロを探しており、ブラスター銃を向けて脅すのだが、ソロに撃ち返されて絶命する。酒場にいた客たちは銃声に反応するが、グリードの死体を見ても何事もない様子を見せる。グリードは、『スター・ウォーズ』の裏社会の容赦のなさを示す、短いながらも重要なシーンを演出した、シリーズの中で最も有名なモブキャラクターの1人である。

このシーンをめぐる有名な議論が存在する。1977年の劇場公開版ではハン・ソロが問答無用でグリードを射殺していたものの、再編集を行った1997年発表の『特別編』では、一瞬僅かにグリードが先制射撃を行い、ハン・ソロは応撃する形となり、あくまでもハンは正当防衛を行ったかのように改変されていた。これはジョージ・ルーカスが人道主義に配慮して再編集を行ったためであるが、ファンの間では「ハン・ソロのキャラクター性を破壊している」とする声があり、「ハンが先に撃った(Han Shot First)」問題として知られている。

訃報に際して、Coolwaters Productionsはデ・アラゴンがグリード役を担当した経緯を伝えている。ロンドンでの主要撮影を済ませたジョージ・ルーカスは、グリードの映像に満足しておらず、クローズアップではよりアニメーションのような仕上がりを求めた。そこでデ・アラゴンがマスクを被ることになり、ハン・ソロとの有名な対峙シーンを演じることになったのだそうだ。また、デ・アラゴンはファンイベントで「ハリソン・フォードについてどう思いますか」と尋ねられることが多く、その際は笑いながら「私は彼に殺された」と答えていたという。

ご冥福をお祈りします。

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