高木豊氏(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

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プロ野球横浜、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(65)が2023年11月29日にユーチューブを更新し、今オフのトレードを独自予想した。高木氏は「選手のことを考えると環境を変えたらできるんじゃないかなと思う選手はたくさんいる」とし、阪神・井上広大外野手(22)と日本ハムの清水優心捕手(27)のトレードの可能性に言及した。

井上は履正社高校出身で189センチの大型野手。19年ドラフト2位で阪神に入団し右の大砲候補として期待されている。入団してから1軍出場は21試合で、今季は13試合に出場し打率.229、7打点、本塁打はゼロだった。

「その球団にいたとしても今後出番が巡ってくるかなということもある」

一方の清水は九州国際大学付属高校出身で、14年ドラフト2位で日本ハムに入団した。多くの捕手を抱える日本ハムにおいて21年は100試合に出場したが、22年は30試合、今季は32試合に留まった。9年間プレーし通算打率.218、20本塁打、97打点。

高木氏は「その球団にいたとしても今後出番が巡ってくるかなということもある。そういうことで考えると阪神の井上。外野には小野寺(暖)がいるし森下(翔太)もいる。野口(恭佑)も支配下になった。そうなってくるとなかなか出番がなくなってきていると思う。そうしたら井上の環境を変えてあげて日本ハムの清水」と実名を挙げ次のように続けた。

「あそこ(日本ハム)はキャッチャーがたくさんいる。伏見(寅威)を筆頭に(アリエル)マルティネスもキャッチャーをやるし田宮(裕涼)も出てきた。郡司(裕也)もキャッチャーだし。すごくキャッチャーが豊富。そうなると右の大きな大砲みたいな。そう考えると、新庄(剛志)監督は阪神出身だし岡田(彰布)監督と話をしてちょっと代えませんかと」

「新庄監督のもとでやるともっと違った色が出てくると思う」

高木氏は井上の打撃を高く評価しており、「井上が今年ポッと出てきて5番に入って打った時の姿を見ているともったいないなと思う」とし、「井上広大は人気あると思うよ。あれだけの素材だから」との見解を示した。

昨オフ阪神からトレードで日本ハムに移籍した江越大賀外野手(30)の例を挙げ「新庄監督は新しい血を使うのがうまい」と評した。江越は今季打率.180と振るわなかったが、自己最多の100試合に出場。スポーツ紙の報道によると、契約更改交渉で年俸1200万円からのアップ提示を受けたという。

高木氏は「(清水は)上沢(直之)と良い呼吸でバッテリーを組んでいた。(大リーグに挑戦する)上沢がいなくなるという事を含めたら出番が減るだろうし。まだまだだけど良いキャッチャーになる要素はある。バッティングもいいし環境を変えたら違った味を出すと。井上もそう。新庄監督のもとでやるともっと違った色が出てくると思う」と期待を寄せた。