創価学会の池田大作名誉会長。その死去は海外でも広く報じられた(写真:新華社/アフロ)

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創価学会の池田大作名誉会長の死去は2023年11月18日に公表され、国外でも幅広く報じられた。

創価学会は世界192か国・地域に1200万人の会員(信者)がいるとしている。その中には著名人も少なくない。そのため、「著名人とのつながりの深さ」に着目した報道も相次いだ。

オーランド・ブルーム氏、インスタに「南無妙法蓮華経」

英BBCは、創価学会は「著名人とのつながりで知られている」と指摘。信者には

「ハリウッドスターのオーランド・ブルーム氏、米国のジャズミュージシャンのハービー・ハンコック氏、引退したイタリアのサッカー選手ロベルト・バッジョらがいる」

とした。

ブルーム氏は11月19日付けでインスタグラムに池田氏が子どもと手を取る写真を投稿し、池田氏について「私の師であり仏教哲学者」「南無妙法蓮華経」と悼んだ。

AP通信は、ハンコック氏以外に、サックス奏者で作曲家のウェイン・ショーター氏、ドラマーのケンウッド・デナード氏が「創価学会に改宗した」と紹介。ハンコック氏、ショーター氏、池田氏による共著の中で、ハンコック氏が

「私の感覚では、ジャズはすべての人に共通する人間の精神の崇高な側面、つまり、最悪の状況に対応し、大きな価値を生み出す能力、仏教で言うところの毒を薬に変える能力から発展したものだと考えてきた」

などと説いたことを報じた。書籍は「Reaching Beyond: Improvisations on Jazz, Buddhism, and a Joyful Life」と題して17年に出版された。

「海外では著名人との交流、国内では政治への影響力で知られる」

ロイター通信は、池田氏について「海外では著名人との交流、国内では政治への影響力で知られる」と紹介。

「50か国以上を訪れ、当時の中国指導者であった周恩来氏や当時のソ連大統領ミハイル・ゴルバチョフ氏らと会談した」

とした上で、著名人の信者の名前を列挙した。

ロイター記事にもあるように、池田氏と創価学会は中国とのパイプの太さでも知られる。中国メディアも死去を速報しており、駐福岡総領事の律桂軍氏は、X(旧ツイッター)にお悔やみの言葉を書き込んだ。

「池田大作名誉会長先生のご逝去の報に接し、驚きと悲痛の念を禁じえません。謹んで心より哀悼の意を表します。池田先生は、歴史の直視を主張し、中日平和友好を提唱し、中日友好を積極的に進め、戦後の中日関係の再建と発展のため、重要な貢献をなされました。私たちは、ご功績を決して忘れなく、心より感謝します」

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)