【前園真聖コラム】第446回「今回の日本代表選考で森保監督に考えてほしいこと」
まずはU-20アジアカップ準々決勝でヨルダンを下し、U-20ワールドカップ出場を決めたU-20日本代表、おめでとうございます。
このパリ五輪世代は次のワールドカップのメンバーに入ってこなければいけない選手たちです。誰が日本代表に上がってくるか楽しみです。まだU-20アジアカップは準決勝、決勝が残っていますから、優勝目指して頑張ってください。
そういう若い世代が活躍している一方、Jリーグではベテラン勢の活躍が光りました。香川真司はJリーグ復帰後の初ゴールを決めましたし、長友佑都は途中出場すると右サイドからのクロスでアシストしました。
若い世代もベテランも活躍して、15日に行われる第2次森保ジャパンの選考を難しくしていると思います。
たぶん次のワールドカップで森保一監督は戦い方を変えるでしょう。新しいチャレンジもするでしょうし、もちろんメンバーも大きく変わっていくことだと思います。
ですが、15日の発表では森保監督に考えてほしいことがあります。
去年のワールドカップ、そして現在開催されているWBCとスポーツは盛り上がっています。たくさんの人がスポーツに胸を躍らせている現在、森保監督には「一般的な人たちが期待している」サッカーとメンバーを見せてほしいのです。
たとえば三笘薫は先発でしょう。好調な久保建英はトップ下かインサイドハーフ、鎌田大地はボランチでの起用ではどうでしょうか。
ワールドカップ直後の今はそういうことが出来る時期です。そして世間の期待を反映した試合をすることこそ、サッカーを、そしてスポーツを盛り上げると思います。森保監督、ぜひご一考ください。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。