任天堂は、同社が過去に発売したネットワーク機器「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ(NTR-010)」、「ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ(WAP-001)」について、セキュリティ保護の観点から使用を中止するよう告知。市販のネットワーク機器などに切り替えるよう呼びかけている。

左が「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ(NTR-010)」、右が「ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ(WAP-001)」

ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ(2005年発売)と、ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ(2008年発売)はどちらも発売から10年以上が経過。これらの機器を使い続けると、外部からの不正アクセスを受けたり、接続している端末がコンピューターウイルスなどに感染したりするといった危険性がある。同社では「現在使用しているユーザーにおいては、セキュリティ保護のため、すみやかに使用を中止し、市販のネットワーク機器などへの切り替えをお願いします」とアナウンスしている。

各製品を継続して使い続けた場合の具体的な問題は以下の通り。

ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ

懸念点:暗号化方式にWEPを採用しており、第三者により短時間で暗号が解読される可能性がある

影響:第三者による通信データの改ざんや漏えい、ネットワークの乗っ取りや不正アクセスが行われるおそれがある

ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ

懸念点1:バッファオーバーフローやコマンドインジェクションを用いて、第三者が設定やファームウェアを書き換えられる

影響1:第三者により機器を経由した不正アクセスやマルウェアの感染源として使用されるおそれがある

懸念点2:メインSSIDではセキュリティなしに設定されている。また、サブSSIDはWEPに固定されているが、同暗号方式は第三者により短時間で暗号が解読される可能性がある

影響2:第三者による通信データの改ざんや漏えい、ネットワークの乗っ取りや不正アクセスが行われるおそれがある