4月上旬の午前8時、ノートパソコンを片手に仕事に向かう、みな実

「あなたが今、いちばん使いたいフリー女子アナは誰?」
 某大手広告代理店が、テレビ&広告業界で働く人を対象におこなったアンケート調査の結果を、本誌は入手した。

 フリー女子アナ戦国時代にあって、1位に輝いたのは田中みな実。かつての「嫌いな女子アナ1位」が、いまや業界人たちに、もっとも求められる女子アナになったのだ。

 2019年12月に発売された写真集は60万部を突破。ドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)に女優として出演するなど、いまや女子アナの枠を超えた活躍を見せる彼女は、なぜこれほど「求められる」のか。その魅力を、多くの証言から分析してみよう。

 まず、「田中みな実を使いたい」のは、ずばりなぜか?

「やっぱり話題の人だから」(番組制作)
「いまの注目度はすごい」(広告代理店)
「数字(視聴率)が取れる」(テレビ局)

 田中みな実は、視聴率が稼げる “キラーコンテンツ” だという意見が大半だった。

 一般視聴者を対象にしたインターネット調査によれば、彼女のファンは男性だけではなく女性、とくに「F1層」と呼ばれる20歳〜34歳の女性からの支持が高いという。

「広告業界は、『F1人気』に敏感なので、最近彼女のCMが増えているのも頷けます。潜在視聴率が5.5%という分析もある。つまり、彼女ひとりが出演することで、5%以上は確保できるわけです」(広告代理店)

 同性からの支持があってこその現在、というわけだが、そこには周到な計算があった。

「フリー転身当時は、“嫌われキャラ” の絶頂期。そのときから本人が考えていたのが、『同性からどう見られたらいいか』。とにかく女性から好かれたいと、美容は手を抜かず、バラエティでは “適度なぶっちゃけキャラ” を確立してきました」(テレビ局)

 もちろん、現場での実力も認められている。

「番組の狙いを理解して、欲しいコメントをくれる」(番組制作)
「今では出演者のなかでも “格上” の立場ですが、ゲストを立てて自分が前に出すぎない」(テレビ局)
「自分が目立っていいところ、ほかの人を前に出すところ、そのタイミングをわかっていて、最後はちゃんとまとめてくれる」(番組制作)
「大御所や大物ゲストでもうまくあしらえるので安心」(テレビ局)

 さらには、こんな声も。

「彼女が出演すると言うと、ほかのゲストがブッキングしやすい」(番組制作)
「売れっ子になって、本当はギャラも上がっているのに、以前と同じ額でいいと仕事を受けてくれる。人間関係を大事にしてくれるのが嬉しい」(テレビ局)

 当然、若い男性スタッフからの受けもいい。

「じっと見つめられると、『俺のこと好きなの?』って思っちゃう」
「2人で打ち合わせしたとき、名字じゃなくて下の名前で呼んでくれたのが嬉しかった」
「なぜか自分の誕生日を知っていてプレゼントをもらった」

 仕事相手であっても2人きりになると、“あざとい” 雰囲気を出してくるというのだ。きわめつきは、自分の写真集をネタにした、“言葉責め” の必殺テクだ。

「『私でよかったら “実用書” に使ってね、ウフッ』て、直接手渡されました。2人きりのときに、こんなことやられたら、さすがにメロメロになっちゃいますよ」(番組制作)

 さらに、女性スタッフからの好感度も高い。

「美容の知識がハンパないので、みんなが話を聞きたがる」
「すぐに『え、何々?』って聞いてくるので、大事なことでもつい話してしまう “巻き込み力” がすごい」

 今回、「使いたいアナ」と同時に「使いたくないアナ」も調査している。彼女は、こちらでも5位にランクイン。だが、その理由を見ても、納得だ。

「売れっ子になったので、なかなかスケジュールが取れない」(テレビ局)
「彼女が出ると、よくも悪くも番組のカラーが決まってしまう」(番組制作)

 上位の女子アナには、「単純に嫌い」という声が多いのだが、彼女に対しては、そういう意見がほとんどない。

 写真集の大ヒットで、数千万円単位の印税を手にするともいわれているが、ふところ事情はどうなのか。

「バラエティ番組のレギュラー出演のギャラは、1本あたり25万〜35万円。ゲスト出演なら30万〜50万円。ドラマ出演でもほぼ同額」(番組制作)
「『ニベア花王』のCMは、年間契約料2500万円。『明治 TANPACT』は年間契約料2200万円。以前から出ている『オープンハウス』のCMは、四半期契約で300万円だったのが、4月から500万円になりました」(広告代理店)

 そんな田中みな実に、最近ある噂が広がっている。先月放送されたテレビのインタビューで、「たまに全裸で家事をしている」と話したことで、ネット周辺がザワついているのだ。彼女と仲がいいテレビ局員に確認すると、「本当ですよ」と証言してくれた。

「自分のことを『裸族』だと言ってます。部屋で裸になっていると気持ちがいい、鏡に映った姿を見ていると自分がきれいになれると信じてる、って。まあ、美容器具をつけているところは、とても人に見せられる姿じゃないって笑ってましたけど」

 最後に某テレビ局員が、意外な素顔を明かしてくれた。

「まだ局アナだったとき、番組の打ち上げでカラオケに行ったんです。彼女の番になって、『何にしよっかなぁ?』とさんざん悩んだ挙げ句に歌った歌が、もうみんなひっくり返るぐらい超音痴だったんですよ(笑)。

 さんざん笑われて傷ついたのか、その後しばらくボイトレに通ったみたいですが、どうやら効果はなかったみたいですよ」

 そんな彼女のカラオケ、1曲めは必ず『タッチ』を熱唱するというが、その理由が「タッチ、タッチ、ここにタッチ」の部分でボディタッチをすると、場が盛り上がるからだとか。……恐るべし。しばらく、みな実の天下は続きそうだ。

 以下の関連リンクでは、テレビ&広告業界関係者が選ぶ「使いたいフリー女子アナ」「使いたくないフリー女子アナウンサー」のランキングを公開する。

(週刊FLASH 2020年5月5日号)