広島の黒田博樹

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○ 広島 3 - 0 巨人 ●

<2回戦・マツダスタジアム>

 広島の黒田博樹投手が2日、巨人戦で日本復帰以来初となる完封勝利を達成。今季2勝目を挙げると同時に、日米通算200勝まであと「5勝」に迫った。

 この試合は初回からテンポの良い投球が光り、2回から7回までは無安打投球。8回は先頭から二者連続安打を許したが、8番小林に送りバントをさせずバ三振。代打・片岡は注文通りの併殺に打ち取った。

 9回もマウンドに上がった黒田は、二死から得点圏に走者を背負ったが、最後は4番ギャレットを中飛。広島での完封は2007年6月3日の楽天戦以来3226日ぶり。巨人相手の完封は06年4月27日以来3628日ぶりとなり、今季のセ・リーグ投手の中で完封勝利第1号となった。

 先制打の田中ととものお立ち台に上がった黒田は、「最高の雰囲気の中で最高の結果が出てよかった」と笑顔。チームは2戦連続逆転負けと嫌な流れだったが「リリーフが連戦でずっと投げていたので、ひとりでも多く投げたいと思っていた。それがこう(完封)なってよかったです」と頼もしく語った。

 打線も効率良く黒田を援護。3回に1番田中の適時打で先制すると、4回には3番丸、6回には5番エルドレッドがそれぞれソロ弾を放った。

 広島は連敗を2で止め勝率5割復帰。ベテラン右腕は今後について「目の前の試合を一戦一戦たたかって行くだけ。その結果、最後に一番上にいればいいかなと思います」と力を込めた。