コンテナから発見。出荷パレットに化けたコカイン(画像はtelegraph.co.ukのスクリーンショット)

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このほどスペイン・バレンシア港で、貨物船のコンテナから大変な量のコカインが発見された。国際的な組織による密輸である可能性が高いが、コカインの意表を突いた“隠し方”ならぬ“化け方”に注目が集まっている。

先月30日にバレンシア港に到着したある貨物船のコンテナから、末端価格にしてなんと450億円という大量のコカインが押収された。袋の中や商品の内側に詰めて運ぶという手口はもう古いということか、コカインはあるモノに化けていた。それは物流にはつきもののパレットと呼ばれる荷台。ほとんどが木製でフォークリフトがそれごと持ち上げ、倉庫、コンテナ、トラックへの積み荷などあらゆるシーンで荷役作業を簡単にしている。

表向きはコロンビアから炭を輸入ということであったそのコンテナ。しかしそこに使用されていたパレット40台こそが、圧縮されたコカインであったことを英メディア『telegraph.co.uk』が伝えている。末端価格にして450億円相当、重量にして約1,497kgもあり、コカイン密輸の疑いでイギリス人6名を含む11名が逮捕され、厳しい取り調べが行われている。

今年9月上旬にはコロンビア・ボゴタの国際空港貨物ターミナルで、黒く着色されたコカイン1トン余りが麻薬探知犬により発見されていた。同様の貨物を積んですでにメキシコに飛び立った飛行機があり、そちらでは着陸を待ってやはり黒い色をしたコカインが1トン弱押収されている。コロンビアにおけるコカインの年間生産量は300トンといわれ、いずれも国際的麻薬組織が絡んでいるとみられている。

法科学を専門とするリチャード・フッカー氏は同メディアに、「溶解剤、接着剤、染料といった化学薬品の知識と緻密な作業をいとわなければ、そのように圧縮して型に入れることで姿や色を様々なモノに変えられる。炭に似せることも可能だ。受け取った側はそれを再び溶解、つまり逆のプロセスでコカインに戻すことになる」と説明。同様の手口でコカインの密輸が行われる可能性は今後なきにしもあらずのようだ。

※ 画像はtelegraph.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)