【ファンキー通信】出会い記憶装置でもう名刺交換不要!

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 一度会ったことのある人と、もう一度名刺交換しそうになっちゃうことありません?それもこれも、全ては私の記憶力のなさが原因・・・。人の顔と名前ってなかなか覚えられないんですよね! そんな悩みを持つ多くの人に希望を与える、画期的な装置が登場した。これさえあれば、悩みが解消されるだけでなく、もう名刺の交換は必要ない!

 長い間多くのビジネスマンが抱えてきた悩みを解決してくれるのは、「テーブルトップ・コミュニティ」だ。でも、いったいどういう仕組みになってるの?

 この装置を開発したのは、独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)。現在は、展示会やパーティー会場などでの活用を視野に入れ、研究を進めている。

 装置は、ICカードリーダーを埋め込んだ丸テーブルに、テーブルの周りを360度撮影できる全方位視覚センサーが付いたカメラを配置。ユーザーがICカードをリーダーの上に置くと、カメラがテーブルの周りにいる人を撮影し、画像とID情報を一緒に保存してくれる。撮影された画像とユーザー情報はテーブル上のディスプレイに表示され、これを見れば、今どの位置にいるのが誰なのかを、すぐに把握することが可能なのだ。

 また、同じ会場内のPCにも保存されているので、分からなくなってしまったら、すぐに確認もできる。同時にネット上にも保存されるので、後日改めてその日に会った人の情報を見ることができるのも、うれしい。

 これなら、覚えられなくても自分でそっと確認でき、相手に失礼になることもない。でも、これって一般的に使えるようになるの?

 「現在は、100〜200人の会場内での休憩スペースなどを利用した5〜6人のコミュニティを想定して研究中です。しかし、将来的には会社の会議室や応接室といった場所にも取り入れられ、利用されていくと思います」(産総研・情報技術研究部門・西村さん)

 これが実現すれば、名刺交換の煩わしさからも開放され、「あの人誰だっけ?」なんていうことに悩まされずに済みそう。ビジネスマンのみなさん、この長年の呪縛から開放される日も近い!(文/verb)