「現場が錯綜する中で、事実が間違っていたことは申し訳ない」(27日付・毎日新聞「クローズアップ」)。東京電力の武藤栄・副社長は26日、福島第1原発事故で、1号機への海水注水は中断されていなかったことが判明し、こう謝罪したという。しかし、かれにとっての「現場」とはどこのことを指すのだろう。福島第1原発の現場か、東電本店を含んでのことか、曖昧なものである。「錯綜」していたのは、現場ではなく、東電本店と