一方のさとうけいいち監督は「原作『黒執事』の大ファンである山本美月さん。作品に対する熱い熱い想いは、山本さんの大きく真すぐな瞳からヒシヒシと感じとる事ができました。そして、モデルでもある彼女はメイド服を難なく着こなしキャラクターイメージを具現化してくれています。幻蜂家につかえるメイド(使用人)リンはおっちょこちょいですがキュートで愛らしい…眼鏡っ娘。イメージに合ったキャスティングです。更には原作にあるようなアクションもリンには期待されます! 因みに此処だけの話し…撮影前そのスレンダーな彼女の容姿に体力的な不安を感じたのは事実です…(ゴメンなさい)ですが山本さんは、ファンの期待を裏切る事の無いようにと2か月にわたるハードなアクション練習を重ね、ファンの期待に応えてくれております!華麗なガンアクション……とにかくカッコイイですよ!特に我々を驚かせたのはアクション以上に劇中で変化する彼女の表情です。女優としての可能性を感じました。セバス、汐璃に続くキュートなリンを演じる『山本美月』に注目して下さい!!」と、山本を褒め称えた。


☆「黒執事」とは

月刊「Gファンタジー」(スクウェア・エニックス刊)で、2006年から連載中の枢やなの代表作。コミックは現在16巻まで刊行されており、累計発行部数は1,500万部を突破(海外分を含む)した。2008〜2010年までテレビアニメで放送、2009年には舞台が上演、今年5月にも再演が決定。2010年のジャパン・エキスポ・アワード最優秀少年漫画部門受賞、2011年のAnimagic(ドイツ)にてBest International Manga賞など、数々の賞を国内外で受賞している。全世界42の国と地域で発刊。人気とともに、その高い評価で海外でも多くのファンを獲得しており、実写映画化の発表時には、各国のファンがFacebookに多数のコメントを寄せた。


☆2人の監督がメガホン

監督は「NANA」シリーズの大谷健太郎監督と、テレビアニメ「TIGER&BUNNY」や、SMAPとのコラボレーションで話題になったNTT「GATCHAMAN」TVCFのさとうけいいち監督がタッグを組む。

繊細な人物描写と高い演出力に定評のある大谷監督と、文化庁メディア芸術祭や東京国際アニメフェア・アニメアワードなどで数々の賞を受賞し、アニメファンに留まらず幅広い層に人気を得て、「タイバニ」(TIGER&BUNNY)現象を生んださとう監督。「黒執事」の類をみない独自的な世界観を2人の監督で贅沢に描く。

また、映画版では原作者の承認を得て、原作から約130年後を舞台にした完全なオリジナルのストーリー。製作はワーナー・ブラザース映画、制作プロダクションはC&Iエンタテインメントで、2014年新春公開予定。


☆水嶋と剛力の役どころ

本作で剛力は、キャリア初となる男装の少女・幻蜂汐璃(げんぽう しおり)役を演じる。汐璃は男装して清玄(きよはる)と名乗り、巨大企業ファントム社を経営。イギリス名門貴族ファントムハイヴ家の末裔である彼女の一族は男子しか当主になれず、そして代々引き継がねばならない任務――女王の命令で、難事件を裏で解決する――があった。この任務と巨額の財産をある復讐に利用するために、女としての人生を捨てた汐璃が、巨大な謎に立ち向かう。この幻蜂汐璃は、原作をベースにしたオリジナルのキャラクターだ。

そして、完璧な執事として幻蜂家で働くのが、水嶋演じるセバスチャンだ。実はセバスチャンは、汐璃が復讐を果たすまで彼女を守り抜く代わりに、願いを叶えたそのときには彼女の魂を喰らうという契約を交わした、悪魔の執事だった。その「契約書」が、汐璃の右目に刻印された痕(しるし)。この究極の主従関係の2人が、世界を巻き込む怪事件を追う。舞台は近未来の2020年、西洋と東洋の文化が入り乱れたアジアの都市となっている。