親戚や友人の結婚披露宴に呼ばれてご祝儀を包む際に、気になるのが世間の相場である。これは地域性などでも差がありなかなか難しいところである。ましてや歌舞伎界、芸能界のご祝儀は一般常識からは全く予想もつかないのだ。

市川海老蔵麻央の披露宴に関する報道がなされる中で話題のひとつが“ご祝儀”の額だろう。

まず、披露宴にどれほどの費用がかかっているかもそれを考える上で必要である。出された料理は5人のカリスマシェフのコラボによる豪華なもので“1人前で10万円”と推定される。それに高級ワインリストからワインを頂ける。そして、引き出物は『バカラのグラス(3万円推定)、1本釣り高級カツオ節、掛袱紗』で3つで5万円と言われているのだ。

8月1日に放送された「アッコにおまかせ!」では7月29日に行われたこの披露宴に出席した芸能人たちに“ズバリご祝儀の金額”を尋ねていた。

それに対して彼らの回答は、東MAX「こたえられません」、千原ジュニア「はずみましたよ」、林真理子「私なりに包んだわ」というものでさすがに金額を明かしてはくれなかったのだ。

芸能界での生活も長い和田アキ子の感覚からすると最低で30万円で「10万じゃダメだよ!」と言う。彼女は「一般の披露宴とは違うから。一般人はテニスコート9面分の会場なんて使わないでしょ」と全く別の相場と考えねばならないと言うのだ。

それを証明したのが剣劇女優、浅香光代だった。彼女だけはご祝儀にいくら包んだかを明かしたのだ。その額は“100万円”と言うのである。ただし、浅香光代は9代目・市川海老蔵(現・海老蔵の祖父)の代からのつき合いがある。それ故「私の場合は100万円は包まないと笑われちゃうよ」という事情なのだ。

また、テレビ「めんたいワイド」(FBS)で芸能レポーター川内天子は「歌舞伎役者の結婚式には『贔屓筋』も多いので、ご祝儀相場はかなりな額となる」と見ている。

具体的には友人・仕事仲間は“30万円以上”、政治、芸能など業界関係の幹部クラスで“50万円以上”、贔屓筋、タニマチ、後援者などは“100万円以上”と推定しており、その総額は5億円を超えるのだ。

今回の披露宴は総額で5億円以上が掛けられているというが、ご祝儀が推定以上の可能性も高いのでまかなえる範囲となる。

ただ、「アッコにおまかせ!」情報によるとあの渡辺徹と榊原郁恵の披露宴は日テレが中継することから費用3億円をすべて持ってくれたというのだ。海老蔵と麻央の披露宴も日テレにより独占中継されており、日テレはかなりの額を支払っているはずだ。規模が大きくなると披露宴でも莫大なお金が各方面で動いていることが見えてくる。

ところで和田アキ子がご祝儀は「10万じゃダメ」と言った辺りから「アッコにおまかせ!」で共演していた、よゐこ、ほっしゃん。、有吉弘行、大島麻衣らは口数が少なくなった。多くの芸能人にとっても今回の披露宴は異例であり、ご祝儀相場についてもついていけない話題だったようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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