高校生に対する意識調査が行われ、社会貢献に関心のある学生は7割近くに達し、地方別では「北海道」がトップという結果が出た。エネルギー問題や食糧問題についても、地域差が見られる結果となった。

モバイルリサーチを展開するネットエイジア株式会社は高校生を対象にした意識調査を行い、15歳から18歳の男女500名の回答を集計した。

調査は今月10日から14日にかけて、モバイルサリサーチにより実施された。「エネルギー問題」「食糧問題」などに対する関心の有無を調べた質問や、若者の理科離れが進むとされる実態を探るべく、「科学者になりたいか」といった質問がなされた。

まず「あなたは社会貢献に関心がありますか?」という質問を単一回答形式で高校生に聞いたところ、全体で68.0%が「関心がある」と回答した。地方別で見ると、その割合が最も高かったのは「北海道」で75.0%となり、次いで「関東地方」が72.6%と高い数値が見られた。逆に最も低かったのは「四国地方」で61.1%という結果となった。

続いて「あなたはエネルギー問題に関心がありますか?」という質問を単一回答形式で聞いたところ、全体では69.6%が「関心がある」と回答した。地方別で見ると、「四国地方」が最も高く88.9%に達し、以下、「関東地方」が72.0%、「中部地方」が70.0%と続いている。最も低かったのは「北海道」で60.7%となった。社会貢献については割合の低かった四国地方が、こちらでは断トツに高くなっている。

そして「あなたは食糧問題に関心がありますか?」という質問を単一回答形式で聞いたところ、全体で80.6%が「関心がある」と回答した。食の偽装などが相次いで報道されていることもあり、総じて高い結果となっているが、中でも「北海道」は85.7%と多くの高校生が関心を寄せていることがわかる。

最後に「あなたは物理、化学、生理学・医学などを専門とする科学者になりたいと思いますか?」という質問を単一回答形式で聞いた。調査が行われたのが「4人の日本人科学者によるノーベル賞受賞」という快挙の報道後だったこともあり、全体の22.2%が「科学者になりたい」と回答した。地方別で見ると、その割合が最も高かったのは「近畿地方」で31.2%、次いで「四国地方」の27.8%となり、ノーベル賞受賞者の出身校・名古屋大学がある「中部地方」は21.0%と意外に伸び悩んだ。

また、「科学者になりたい」理由を自由回答形式で尋ねたところ、「社会に貢献できるから」、「次世代のクリーンエネルギー開発をしたいから」といった理由から、「ガリレオを見て関心をもったから」「この地球上にある様々な不思議が科学で説明されていくことに感動する。それでもまだ残っている不思議を追求しそれを解明できたら、どれほど面白く達成感があるのだろうと思うから」といった理由まで、様々な理由が寄せられた。社会貢献意識の高い回答が多く、いずれの回答も科学に対して真摯に考えていることが伺える真剣な内容となっている。

ノーベル賞受賞者を同時に4人も出すという快挙を達成した日本。これで、若者の「理科離れ」は食い止められるのか。今回の調査結果の詳細は下記URLより見ることができる。

参照:http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=30418

(編集部 鈴木亮介)

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