北京五輪開催まで2週間をきった28日。米ニューヨークタイムズは、北京五輪の中国代表・女子体操選手2選手に年齢詐称の疑いを報じた。

年齢詐称疑惑が生じたのは、段違い平行棒で金メダル候補とも言われる2選手で、同紙によれば、2選手は出場資格の16歳に満たない14歳で、これらは過去の報道や出場記録から判明。それぞれ生年月日は、1994年1月と1993年10月となっており、最近でも中国日報が5月の紙面で“14歳の新星”と紹介したという。

この報道に、中国スポーツ当局は全面否定を貫き、両選手のパスポートを示すことで、“16歳に達している”と説明。過去の報道に関しても、その報道が誤っていると説明し、同疑惑に対し、今後“調査する暇はない”としている。

仮に詐称疑惑が事実であるようなら、五輪開催国・中国にとっては致命的な大打撃。国交にも影響を与えかねない不正となるだけに、今後の調査、対応にも注目が集まりそうだ。