ユーヴェのオーナー企業、社員がストライキ…C・ロナウド獲得に抗議か

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 1億1200万ユーロ(約146億円)もの移籍金でレアル・マドリードからユヴェントスへ電撃移籍したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド。サッカー界を代表するスーパースターの移籍は大きな衝撃とともに受け止められたが、新天地であるユヴェントスへの経営資金を支えるイタリアの自動車会社『フィアット』の一部の社員は快く思っていないようだ。

『フィアット』は、ユヴェントスの運営を支えるアニェッリ家が経営する大企業。C・ロナウドの加入は大きな宣伝効果を見込めるはずだが、実際に工場で働く社員たちにとっては不公平に感じているという。11日のドイツ経済紙『ハンデルスブラット』が報じた。

 報道によると、社員たちが加入している労働組合「USB」が今月15日から17日にかけてストライキを実施すると表明。イタリア南部の都市メルフィにある工場が停止する予定になっている。同組合は「会社側は何年にも渡って社員に経済的な我慢を強いてきた。たったひとりの人間が何百万ユーロも稼ぎ、数千もの家庭が給料ではひと月の半分も暮らせないのはフェアだろうか?」と声明を発表。経営陣への不信感を表明した。

 C・ロナウドはユヴェントスと4年契約を締結。総額3億4000万ユーロ(約445億円)から4億ユーロ(約524億円)を要するとみられており、同紙は『フィアット』の負担額を3000万ユーロ(約39億3000万円)と推定している。