長崎市出身でミュージシャンの福山雅治さんは2015年8月29・30日、市内の稲佐山公園野外ステージでライブコンサートを開催した。6年ぶり3度目のステージで、2日間で約3万人のファンが詰めかけた。

デビュー25周年を迎えた福山さん。今夏のツアーは例年になく大がかりなもので、稲佐山ライブはその最終公演だった。


福山雅治さん（Ryoga Godaiさん撮影、Wikimedia Commonsより）

地元紙の長崎新聞の取り上げ方もまた、異例といえるほど熱かった。

新聞社の在庫も払底

8月23日に単独インタビューを掲載したのをはじめ、24日にラッピング列車をファンが祝福する様子を報じ、29日には市内で号外を配布した。

そして30日は13〜17面の5ページでコンサートの模様を伝える特集が組まれる。１面と27面にも関連記事が載った。

同紙の公式サイトによると、30日の新聞は完売し（ホームページ販売分）、29日に配布した号外も在庫がない状態だという。

福山さんの記事が載っている号は、ヤフオクに数多く出品されている。
例えば、23・24・30日分をセットで出品しているオークションは、残り時間7時間で、入札件数5、現在価格1600円の値を付けている。

同一人物が30日の新聞を1部ずつ計5点出品しているケースもあった。それらの商品詳細には「販売店にて購入しました」と説明している。まとめ買いしたのだろう。

市内も福山一色に染まる

地元出身の大スターを迎えるため、市内は福山一色に染まった。ラッピング列車「福！列車かもめ」が走ったり、ライブに合わせて夏祭りが開かれたり、地元テレビ局がニュースで大々的に取り上げたり――。

市の観光推進課も全8回の大特集

市の観光推進課の推しっぷりもなかなか。「福山☆夏の大創業祭 2015」特集と銘打ち、福山さんにゆかりのある場所をツイッターとフェイスブックページに8回に分けて投稿している。